〔ars〕 VIPハイスクール (ページ3)

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Ep. 3 黒のネクタイページ3

男のコの制服の黒のネクタイには、緑の刺繍で『Ａ』とかかれている。

「ごめんなさい、俺、自分の車だと思っちゃって…」

「いえ…気にしてないですから」

「本当にごめんなさい！じゃあまた」

男のコは急いで走っていった。

ちょうど男のコと入れ替わるように、叔母さんが戻ってきた。

「A、今の男の子誰？！」

「わかんない。自分の車と思って間違えて乗ってきたみたい。確かネクタイに『Ａ』って刺繍がはいってたよーな…」

「！…刺繍？！」

「うん。刺繍がどうしたの？」

「明日、学園で分かるわ。とりあえず帰りましょう」

………………

「お帰りなさいませ。奥様」

目の前には何十人ものメイドの数。

天井にはシャンデリアがあり、奥には10mほどのテーブルがあった。

やっぱり叔母さん、お金持ちだったんだ…。

あれ？でも何でここまで自分で運転してたんだろ。

お金持ちなら、執事にさせるのに…。

「ねぇ、どうして叔母さんが運転してたの？」

「運転するの大好きだから！カーレースとか最高よねっっ」

だからあんなに車のスピード速いんだ…。

「A、もう寝なさい。場所は執事が教えてくれるから」

「執事の朝山です。お嬢様、こちらへ」

お嬢様…そっかあたし、お嬢様なのね…。

明日から学園生活が始まる。

『明日、学園で分かるわ』

さっき叔母さんが、言ってた言葉。

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あの男のコは一体誰？