〔ars〕 VIPハイスクール (ページ15)

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Ep.15 オレンジジュースページ15

「大野くんと、二宮くん？！」

どうして2人がココに…

男子は第2体育館でやるはず。

驚きを隠せないあたしは、隣にいるみやびをみた。

み「えっえ？！//」

みやびも突然の2人の登場で驚きを隠せないようで、自分の耳を触っていた。

これ、照れたり、驚いたときのみやびのクセ。

和「あの…試合ってどうなってんですか？」

「今、前半が終わったところです」

和「マジすか…もー大野さんのせいですよ！」

智「えっオイラのせい？！」

和「そーですよ…せっかくAちゃんがやってるところ見たかったのに」

二宮くんは、オモチャを買ってもらえなかった子どものように、スネた顔をした。

智「そうだAちゃんたち、どこ行こうとしてたの？」

「水を買いに近くの自販機に…」

和「あーそれなら、これっ」

あたしたち2人に差し出されたのは…

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「果汁１００％オレンジジュース？」

智「子どもっぽいのでゴメンねぇ～」

和「智、黙りましょうか」

智「ゴメンなさい……」

ううん、全然子供じゃないよ。あたしもオレンジジュース好きだし。

それより…あたしなんかが貰っていいのかな？

「ねぇみやびー」

！

みやびの顔は、さっきよりも真っ赤っか。

あれ、もしやみやびって…

『二宮くんのコト、好きなの？』

み「ちょ…本人の前でっ//」

和「ん？ジュース、飲まないの？」

み「いやいやっ！いただきますっっ//」

あたしも同時にオレンジジュースを飲んだ。

《ゴクッ》

み「美味しい…！」

「ホント…」

甘いんだけど、ちょっと酸っぱい味。

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まるでそれは、『恋』の味…。