〔ars〕 VIPハイスクール (ページ2)

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Ep. 2 風山学園ページ2

ある駐車場に車が止まった。

「ゔ…。気持ち悪い」

「大丈夫ー？」

大丈夫ー？って、叔母さんがおもいっきりとばすから、車酔いしちゃったんじゃん！

「そんな様子だったら、明日学園に行けないわね。あーあ。かっこいい王子達に会えるっていうのに」

「おっ王子ぃ？！」

「うん。風山(かざやま)学園のね」

「かっ風山学園って……お金持ちで、エリート達が通うあの風山学園？！」

「そう。あの風山学園」

なんで？なんで？？

なんであたしがそんな凄い学園に？

驚いているあたしとは裏腹に、叔母さんはもっとあたしを驚かせることを言った。

「ほら、向こうにあるのが風山学園」

「えっじゃあココ、学園の駐車場？」

「そうだけど？」

でかっ！！

てっきりあたし、ディ○ニーラ○ドの駐車場かと…

「私ここに来たから、学園長に挨拶しに行こうと思うの。でももう暗いから、Aは車で待っててくれる？」

「分かった」

…………………

《ガチャガチャッ》

「えっ何？！」

車の中であたしは叫んだ。

隣の座席のドアには見知らぬ人影。

こ…殺される…？！

あたしが目をつぶったとき…

「あ！ヤバッッ！！間違えた！」

優しい感じの声がした。

ゆっくり目を開けるとそこには、困った顔をした長身で茶髪の男のコがいた。