×は8つ消えました ページ8
「あんたは要らない子！！わかってる？」
あぁ、ここはどこだろう。
あれは夢…だったのかな？
だってこんなにも母の罵声が近く聞こえる。
「お金になるからおいてあげてるの！感謝しなさいよ！！」
止めてよ…痛いよ。
痛さも感じるってことは…海兎は夢だったんだ。
居心地の良い夢をみて逃げてただけなんだ。
「あんたは…？……ｶﾞﾊｯ」
母が血を吐いて倒れた。
「A…大丈夫？」
その影には海兎がいた。
「ありがとう。海兎」
私は海兎に駆け寄って抱きついていた。
『有り得ない！…っ！』
「いたっ！」
さっきの罵声は夢？
痛かったのも…。
現実味を帯びた痛みが額に広がる。
「A勢い良く起きすぎ…痛いよ。」
私はこれに夢で抱きついてた…。
有り得ない。
「魘されてたけど大丈夫？」
『何でもない…大丈夫。』
そっけない返事を返す。
「はい、これ。深夜の服を借りたんだ」
顔が見えないように工夫されている服を渡された。
『…ありがとう。』
「じゃあ、早く着替えてね。朝ごはん食べたら、出発するから。」
私が頷いたのを見て海兎は部屋を出ていった。
元々着ていたボロい服を脱いで、ブカブカとしている服を着る。
大きい…私が小さいだけか。
一人で納得しながら、下へと降りる。
昨日来たところの通路を探りながら部屋をノックし入る。
「Aは律儀だね。」
「おせぇ…」
笑っている海兎とは対照的にダルそうな深夜。
そのまま昨日みたいに「いただきます」と「ごちそうさま」を言って食事を終えた。
「Aこっちに来て。」
海兎に呼ばれたのでそちらに行く。
「女の子だから、髪は整えないとね。」
そういって、ボサボサの髪の毛に櫛を入れていく。
『いた…。』
「あ、ごめんね？優しくしてるつもりなんだけど…僕、不器用だから」
「はぁ？どこがだよ。」
深夜が呆れたような声を出す。
『深夜は毎日呆れてる。』
「ふふ。僕のせいかな？」
「呆れてねぇし！」
『それに怒ってる。』
「そうだね。」
「あ〜…もう、勝手にしろ。」
リビングから、上へと上がっていく深夜。
そこから、途切れ途切れの会話をしながら、身支度をして、街にでた。
ー
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狐雪(プロフ) - 聖華さん» 落ち着け〜！どーどー。 (2019年1月16日 21時) (
レス) id: ab4dd4135f (このIDを非表示/違反報告)
聖華 - 狐雪さん» それする前にキレると思う。 (2019年1月16日 20時) (レス) id: 2b9f4c7534 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪(プロフ) - 夕美さん» ごめんなさい…！ いつもwrwrd!さんの作品を作っているくせで…ご注意ありがとうございます。これは、オリジナルなのであの文を消してきますね。本当にご迷惑をかけてすみません。 (2019年1月15日 19時) (レス) id: ab4dd4135f (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - お名前を借りている時点でオリジナルではありませんのでオリジナルフラグはちゃんと外して下さい。違反です (2019年1月15日 19時) (レス) id: 8cb8cd78d9 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪(プロフ) - 聖華さん» そんなときはね……自分もうるさくなるのさぁ！ (2019年1月10日 20時) (レス) id: ab4dd4135f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐雪 | 作成日時：2018年6月13日 23時
