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2年に上がるとゾムとロボロも違うクラスになった。
この頃にはもう一緒に登校することも
なくなっていて1人で登校していた。
ほぼいじめだろ、なんて事もたまにあって。
運動部で活躍していたコネシマやシャオロン、
常に女の子が隣にいる鬱先生とは
もう話すことも挨拶することすら無くなっていた。
ゾムは夏休みくらい前までは
私と同じクラスの男子をまじえて
話したりしていたけど夏休み明けには
話さなくなっていた。
ロボロだけは人がいない時に会えば挨拶をしたり
少しくらいは話してたけど
それも二学期が終わる頃には無くなっていた。
3年はクラス替えが無いから初めは辛かった。
いじめも少し酷くなったし
ここでクラス替えがあったら
もしかしたらまた幼馴染と話すことも出来たのかも
しれないのに。なんて思ってたから。
結局何も変わらないまま中学を卒業した。
◇
高校で心機一転なんて思ってたのに
みんな同じ高校だった。
入試の時のやけに騒がしいと思ったのは
こいつらがいたからなのか？
まぁ今更関わることなんてないだろうから
気にすることはやめた。
秋になって生徒会が変わってからは
幼馴染を含めた無駄に顔面偏差値の高い
生徒会役員が揃ってしまったばっかりに
嫌でも話を聞くことになったけれど。
それでも私にはもう関係ないと言い聞かせて
極力彼らの話を聞かないように過ごしていた。
そうして2年生になった。
このクラスにはロボロがいる。
私の右斜め後ろ_つまり窓側から2列目の1番後ろ_
がロボロの席である。
この席になって2ヶ月ロボロの視線に困惑している。
雨の暗い日には窓越しに見えるロボロの顔が
こっちを向いているのがもろに見える。
正直何がしたいのか全くわからないから
お願いだからやめて欲しい。
中学に捨ててきた淡い期待と
誰にも言うことのなかった想いと
遠くへ行ってしまった幼馴染みたちの眩しさに
私の心はもう壊れてしまいそうだった。
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作者名：楽 | 作成日時：2021年5月6日 13時
