【wrwrd】幼馴染みと仲直り？ (ページ2)

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『今日も君らは眩しいね』

校門付近が黄色い声で溢れる朝。

自分の席_窓側後ろから2番目_に座り
朝ごはん代わりの野菜ジュースを飲みながら
黄色い声の元凶を見下ろす。

そこにいるのは小学生時代一緒に笑いあっていた
幼馴染みを含む生徒会役員たち。

あの頃は楽しかったな。

まだ性別なんて気にせずに
男女仲良く遊んでいた。

小学校入学前から仲の良かったシャオロン、コネシマ
入学して同じクラスで仲良くなった
鬱とゾムにロボロ。

6人で遊んでいた頃はすごく楽しくて幸せだった。

離れてしまったのは中学の頃。

◇回想

中学の入学式当日。

数日前から出ていた熱が下がらなかったが
幼馴染みのクラス表をどうしても自分で
確認したかったから解熱剤で無理やり熱を下げて
入学式に参加した。

案の定入学式の途中で倒れ悪化し
学校へ行ったのは1週間後の事だった。

やっと楽しい中学生活が始まると思っていた
私が通学中に聞いたのは
全く訳のわからない話だった。

kn｢Aお前男好きだったん？｣

『は？何の話？』

詳しく聞いてみると
隣の小学校から入学してきた愛という女が

｢Aは男好きだから一緒にいるのやめなよ！｣

と言ってしつこいらしい。

クラスの同じロボロとゾムは聞いてないらしいが
違うクラスのコネシマとシャオロンは
その話を色んな女の子から聞くという。

『そもそも隣の小学校に友達なんて居ないから、その愛とかいう子も知らんのやけど』

zm｢なんでそいつはAの事知ってんねやろ…｣

『ところで大ちゃんは？』

sha｢大先生なら最近モテ始めて女の子とよくいるからそれちゃう？｣

rb｢なんであいつがモテるんや…｣

そんな話すぐ消えるやろ、
なんて思った私が馬鹿だった。

男女の違い、女の嫉妬の醜さ、カースト
それを散々思い知らされた。

クラスの違う幼馴染とだんだん離れていく距離。

最初は仲良くしていた隣の小学校から入学した
友達たちの夏休み明けからの違和感。

いじめと言えるほど酷くはなかったし
別に他に友達がいないわけでもないし
元々幼馴染以外の人との集団行動が
得意だったわけじゃないから気にしなかった。