11 過去の話 ページ11
私は元々ラグーザ家の人間...吸血鬼ではない。人間だったけど、体が弱くて吸血鬼になった。というか、親にさせられた。
『...よろしくお願いします。』
兄1「妹ほしかったんだよね〜」
兄2「喋るの苦手？」
『苦手です...』
だいたい寝ていることが多かったから、話すことは得意じゃない。
兄2「こいつも喋るの苦手だから心配すんな！サーシャって言うから、仲良くしてやってよ。」
『あ...はい。』
愛称かな。名前はアレクサンドルって聞いてるし。
葛葉「ｯｽ。」
『サーシャさん。あn』
葛葉「あ？」
うわああ。怒らせちゃったかな？みんなサーシャって呼んでるしいいかなって思ったんです！
『冗談です。ごめんなさい。』
葛葉「いや、“さん”つけなくていいから。妹、だし...」
『サーシャ...』
葛葉「お前、あの〜...さ。あっちで話さねぇの？」
貴族の家だからパーティもあるらしい。私はあまり表に出ないけど、兄弟はよく出ている。
『静かな方が好きだから。』
サーシャもあまり好きじゃないのかな。
葛葉「ふーん。俺も嫌いだわ。」
『イケメンなのに。』
私といた方がつまらないんじゃない？
葛葉「顔で近寄ってくる女無理。」
『そんなの可哀想だよ。』
顔で選ぶのはよくないけど。そんなにバッサリ言わなくても...
葛葉「そんで！俺は、人間界に行こうと思ってる。」
え？話飛びすぎじゃない？
葛葉「聞こえなかった？人間界に行く。」
『ち、ちょっと待って！初耳なんだけど。』
葛葉「お前に言ったのが初めてだからな。」
「この世界つまんねぇし。」と続けた。
『あのさ、着いていきたいって言ったら怒る？』
私だってこの世界はつまらない。吸血鬼で楽しいって思ったこと一度もないし。
葛葉「大丈夫。元々そのつもりだから。」
元々そのつもり？
『行っていいの！？』
葛葉「バカバカ...大声出したらバレるって！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
葛葉「ん？どした？」
『別に〜昔のこと思い出してただけだよ。』
懐かしいなぁ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 735人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソラ(プロフ) - タイトル、小説説明ページ、設定タグ。この三箇所全て検索避けをお願いします。名前はkzh等、頭文字のローマ字を取って表記してください。2j3jも同様です。本人様にご迷惑にならない活動をお願いします。 (2022年3月31日 23時) (
レス) id: dac873ab67 (このIDを非表示/違反報告)
( ) - こんにちは、いつも葛葉の絶妙なシスコンさがあってとても面白いです！更新楽しみに待っています！ (2022年2月20日 18時) (レス) id: f238aafd47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
