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チャイムが鳴るギリギリの時間になって
やっと重岡が朝練から戻ってきた。




人より汗かきなのか知らないけど、
シャワーを浴びた後みたいな量の汗をかいている。



朝からベタベタした状態が続くなんて大変だな、
なんて思いながら重岡を見ていると


重岡が突然こっちを振り返って、目が合った。





口パクで「何見とんねん」なんて言われたから
「見てへんわ」って返した。



本当は見てたけど。









アヤ「A、重岡と仲良かったっけ?」


A「いや、全然」







お昼休み、友達のアヤに聞かれた。



多分、朝のことを見ていたんだと思う。







クルミ「面白い組み合わせやな」


A「いやだから、仲良くないよ(笑)」


アヤ「A、あんまり男子と話さんよな」







好きな人もいなさそう、だけ付け加えると
もう話題は別のものに変えられていて
女子高生ってすごいなって思った。




自分も女子高生だけど。







重岡とは本当に別に仲良くもないし、
自分でも私と重岡なんて、異色の組み合わせだと思う。




好きな人がいないのも、事実だし。



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作者名:あおり | 作成日時:2017年4月12日 19時

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