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いつも、部活の人たちが帰り始める前には学校を出る。
誰にも会わない、ギリギリの時間。
日が延びたのか、いつもと同じ時間なのに
まだ少し、夕日が残っている。
もうグラウンドには誰にも残っていなくて
部室の方から声が聞こえるだけ。
少し歩き始めると、後ろから速い足音が聞こえ始めた。
自分には関係ないと思っていたら
その足音が止まって、
特徴的な高い声が、私の名前を呼んだ。
大毅｢佐伯！｣
A｢…重岡？｣
声の主は、同じクラスの重岡大毅。
左頬にだけできる笑窪がチャームポイントだと
自己紹介の時に言っていた。
私が立ち止まって振り返ると、
こっちに駆け寄ってきた。
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作者名：あおり | 作成日時：2017年4月12日 19時
