Magic Story～ハート編～ (ページ1)

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私の住んでいるイストリアでは今、あることを祝福するために賑わいをみせている。

なぜなら明日、新たな新イストリア国王の任命式があるからだ。

元イストリア国王は少し前に、病気で亡くなってしまったため、その息子が新しいイストリア国王になる。

街は昨日からお祭りが行われていて、街のあちらこちらに華やかな飾りつけが飾られている。

私はさっきまで友達と街をまわっていたが、別れて今は家に帰っている途中だった。

少し人通りの少ない道を歩いていると、

「ねぇねぇ、そこのかわいい子、ちょっといいかな？」

声が聞こえた方を見てみると、そこにはフードのついた白い服を着て、黒縁の眼鏡をかけた、ピンク色の瞳をした金髪の少年が立っていた。

『あの、呼んだのって私のことですか？』

「うふふ、そーだよー！君、今時間ある？」

『はい、ありますが？』

「なら、俺のお願い聞いてくれない？」

初対面の人で少し戸惑ったが、この人はきっと悪い人ではないだろうと思ったので、私は、

『別にいいですよ？』

と、彼のお願いを聞くことにした。