Lemon (アンナチュラル)

名前のない毒9 ページ10

三「名前？」
『ほんとにわかってるのかな？ね？』
三「あ、うーんどーだろうね」
夕「意外と爆弾小僧だね」
社員「高野島さんのこと調べてるんですよね？」
三「はい、すみません」
社員「別会社の敷島由果さんのことは？」
三「一応聞いています」
社員「じゃ、その二人がデキてたって話は？」

松「高野島からは、馬場さんと結婚するつもりだと聞いていました。忙しくて段取りが進まなかっただけで」
六「へぇ」
松「あそこです研究開発。馬場さん若いのに優秀なんですよ」
六「毒物。。」

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六「三角関係？」
夕「浮気された馬場路子が高野島さんとゆかりんを殺/したんじゃないかって噂になってるんだって。まさか高野島が二股野郎だったとはね」
六「馬場路子は毒物を扱ってました。薬品名まではわかんないですけどポリエステルの研究をしてるって」
夕「ポリエステルならエチレングリコール使ってるね」
六「えちれ？」
夕「エチレングリコールが体内に入ると30分で消化器や中枢神経系に異常が出て、12時間を過ぎると呼吸障害が起きる」
三「ゆかりんの喘息発作」
夕「24時間過ぎると」
『腎臓障害。高野島さんの症状』
六「決まりじゃないですか？そのえびち」
三＆夕＆自『エチレングリコール』
六「馬場路子が二人に飲ませて殺/した」
夕「エチレングリコールは舐めると甘いって言うから飲み物とか、お菓子に入れていいかも」
『あ！思い出した！このお菓子どこで見たか』

着信音♪
ゆ母「馬の絵？あぁ、由果のカバンの中に入ってたんです。好きなものだったのかなと思ってお供えに。」

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夕「こっちが高野島さんのデスクにあった馬クッキー。こっちがゆかりんが持っていた馬クッキー両者の成分を調べた結果、エチレングリコール。。。出ませんでした！！」
三「え」
夕「試しにラットに食べさせてみたところ、ピンピンしてます！」
三「ピンピンかー！」
所「生きててよかったなぁ」
三「良かったけど、良くないです」
夕「クッキーに毒性はなし、高野島さんの検体からもエチレングリコールは検出されず」
三「会社と部屋から採取した資料は？」
夕「全部シロ。今回の死因に該当するものは無し」
三「こんだけ調べて、手がかりゼロ」
所「調べ尽くしても原因を特定出来ないなら稀にあるケース説明出来ない突然死なんじゃないかな？鑑定書まとめてご両親に提出しましょ」
三「連続で二人死/んだのは？」
所「稀にある偶然！」

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