Lemon (アンナチュラル)

名前のない毒12 ページ13

『ありがとうございました。』
馬場「私、会社で大きなプロジェクトを任されたんです。必死で、そっちを優先してばっかりで。一緒にいれば良かった。もっと、、毎日でも、、泊まりに行けばよかった。」
『。。。』
馬場「早く籍を入れて、一緒に暮らしてたら、あんなふうに、、、1人で死/なせずにすんだ。ネット見ました？高野島ショック。本名も顔写真もたくさん。あんなに真面目な人が、極悪人みたい。わたしがこんなもの見つけたから」
『馬場さんがこれを見つけてくれたから、被害を最小限に食い止められたんです』
馬場「そんなふうに思えない。誰が死/んでもどうでもいい。はぁ。。っ」
『これ、食べませんか？一緒に食べましょう？』
馬場「結構です」
『甘いものはお嫌いですか？』
馬場「そういう訳じゃないですけど」
『ここのこし餡美味しいんですよ』
馬場「いりません」
『一口だけでも』
馬場「私そういう気分じゃないんです！！」
『。。。そんな気分じゃないから、食べるんです』
馬場「。。はぁ。なんで。美味しいんだろ、こんな時にっ。。っ。嫌になっちゃいますね笑。っ」
『美味しいものって、どんな時に食べたって、不思議と美味しいんですよね。どーしようもないくらいに』

『綺麗ですね』
馬場「お土産です。婚約指輪の発祥は古代エジプトなんだぞって、自慢げに。」
『高野島さんが？』
馬場「帰国した、翌日。。。っ、一緒に過ごした、、っはぁ、最後の夜になっちゃった。」
『あの。つかぬ事をお伺いしますが、、、その夜、しましたか？』
馬場「え？」
『したしたか？あのっ、男女の営み、異性間交流！』
馬場「え？？」
『キスはお好きですか？！キス。あの！高野島さんと、何回くらいどのくらい！キスを交わしましたか？』


ーーーーーーーーーーーーーーー
三「問題はここ、濃密です！この日二人は甘い夜を過ごしました。交わしたキスの回数は数えていないので不明とのことですが、名前が詳しく話を聞いた結果、濃いキスを20回以上。」
夕「濃いの20回！」
所「それどうやって聞き出したの！」
『でも馬場さんはMARSを発症していないし体内に抗体も出来ていませんでした。ウイルスに1度も接触していないと考えるのが自然です。』
三「そうすると。」
六「高野島さんが感染を広げたんじゃなくて、病院でうつされた」
三「そういうこと。東央医大にはコロナウイルスの研究チームがある。
もしかするとウイルスがもれて」
夕「院内感染？！」
ーーーーー
長いので次へ

名前のない毒13→←名前のない毒11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す