第5話 ページ7
私はなぜかベルモットに連れられ、喫茶店ポアロで昼食を取ることになった。ジンは任務でいなかったから寂しかった。だからちょうど良かったとは思うけれど、なぜポアロ。疑問を口にすれば、「angelにおすすめされたのよ。それと、相棒の猫被る姿…見たくない?」とにやつかれた。割と見たい。あの真っ黒で気味が悪い笑顔をもっと歪ませたような顔を(辛辣)
カランカラン、とドアを開ける。
「いらっしゃいま………っ?!
2名様でよろしいでしょうか?あちらの席へご案内いたします」
バーボンは一瞬私に向けて驚いたような顔をしたが、また笑顔を繕いテーブル席へ案内した。
ベルモットはカウンター席からこちらを驚愕の顔で見つめる小学生を「シルバーブレッド」と呼んだ。
シルバーブレッド。銀の弾丸?…あの少年が?
少なくとも私にはそう見えないが、ベルモットは何やらそんなことを考えているらしい。
ジンの相手になれば蹴散らせば良いだけ。ラムと互角のパルフェタムールを舐めるな((
「ちょっと、シルバーブレッドになに殺気立ってんのよ」
『あー…ごめん。へへへ、癖』
そう。"いつもの癖"。
パルフェタムール、ジンの恋人として親しげにされるけれど、私はジンのことを悪く言うやつには慈悲も何もないらしい。その時の記憶が無いからわからないけれど、やった時は流石にベルモットに恐怖の視線を送られた。そんなそんな。
きっとシルバーブレッドも法堂さんの囲いなんだろうなぁ、と嫌悪感が滲み出る。
あの人は私を嫌がらせしたりして何が楽しいのやら。こちらからしてみれば私の本当の姿を知れば恐怖で足が竦むただの人間としか思えないけれど。
そのシルバーブレッドはバーボンとこそこそ話をし始める。大方私なんだろうなぁ。ベルモットのことはお互い認知されてるらしいし、こんなときに限ってベルモットは変装なし。
「ご注文はお決まりでしょうか?」とニコッと笑うバーボン。良い営業スマイルですね。
「カラスミパスタとハムサンドを一つずつ、アイスティーを2つ」
ベルモットは私の好みが分かってるなぁ……。
「そういえば、最近どうなの?ジンはまだヘタレ?」
『ヘタ……ぶふっ、いや、そんな、ヘタレ……ふふっ』
ジンは純情なだけ。
ヘタレって……そりゃ体はまだだけど、普通に抱きしめられるしキスだってされるし。一般と同じだって。
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あると(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!わー、ありがとうございます!夢主ちゃんとジンの絡みは毎回書いてて楽しいので嬉しいです!コナンくんもちょこちょこ出せていけたらいいなと思っています!はい、頑張りたいと思います! (2019年7月5日 20時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - 夢主ちゃんとジンの絡みが可愛い…!めっちゃ好きです。コナンくんもめっちゃ可愛いです…!!応援してます!頑張ってください! (2019年7月4日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - 沙月さん» コメントありがとうございます!ジンさん可愛すぎますよね!!おお…運良いですね…!!すごいです! (2019年7月1日 13時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - あー、もうジンが可愛すぎです!しかもコメントをしようって思ったら、広告が名探偵コナン!運がいいのか...? (2019年7月1日 11時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます!そうですよね、作者もジンさん最推しなので自給自足でもしようかと思ってたんです(( キェェェェェ(( (2019年6月30日 11時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あると | 作成日時:2019年6月25日 13時