第３８話 ページ40
優しい口付けを何度かしたあと、ジンは私をもう一度抱きしめた。
『大丈夫、死んだりしない』
「信じられねぇな」
即答してくるジンに『うっ』と唸ってしまう。
取り敢えず制服から着替えようと思いジンと別れ、自分の部屋でいつもの服に着替えていると、ジンが入ってきた。
丁度着終わったところだったから良かったけど…って、ジン、何持ってるんだろう。
ジンは片手に救急箱を持ってシングルベッドへ腰掛けるように言った。
言う通りにすれば、ジンは救急箱からコットンを取り出し、消毒液をつけて私の頬をポンポンとした。
途端に感じる痛みにうぅ…とジンから逃げようとするけど、なんか凄く悲しそうな顔しててそうも行かなかった。
こういう顔に私は弱い。特に普段自信満々なジンがすると、なんだかこっちまで悲しくなってくるから。
そのまま痛みに耐えていると、ガーゼを貼られてジンは救急箱を閉じた。
そして自分のことのようにジンは顔を歪め、私の頬に優しく触れた。
『……大丈夫だよ、痛くない』
ジンの手を両手で包むようにして触れる。
「……死ぬな」
『死なないよ』
ジン置いて死んじゃったらジンが壊れちゃうと笑えば、ジンは帽子で顔を隠した。
最近になってよく怪我するようになったから、ジンも珍しいって思ってるのかな。…ここからが、山場だよ。
ピンポーン、と音がし、ウォッカが来たと分かり私はジンの腕を引いて外へ出た。
ウォッカは私の頬を見て「どうしやした？！」と慌てた。
心配してくれるウォッカが何だかとても可愛くて、『大丈夫だよ』と笑った。
『ほら、ジン。助手席』
ジンはいつも座る助手席には座らず、私の隣の後部座席へ座った。戻る意志は無いみたい。
そんな、目を離したら私が死ぬみたいに思ってるだろ。なにそのデスゲーム、クリア絶対無理じゃん。
よしよしとジンの頭を撫でる。
「(心が潤う……)」
ウォッカが信号で止まるたび口元を抑えてニヤニヤしてただなんて、私は知らなかった。
＊＊＊
『ほらジン、着いたって』
こっちへ
ジンさん女々しい期に入っちゃったみたいだから腕を引っ張っていつものあそこに行かなきゃ。
『ウォッカ、今日は皆どの位来る？』
「確か……かなり集まると思いますぜ」
・
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あると(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます！わー、ありがとうございます！夢主ちゃんとジンの絡みは毎回書いてて楽しいので嬉しいです！コナンくんもちょこちょこ出せていけたらいいなと思っています！はい、頑張りたいと思います！ (2019年7月5日 20時) (
レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - 夢主ちゃんとジンの絡みが可愛い…！めっちゃ好きです。コナンくんもめっちゃ可愛いです…！！応援してます！頑張ってください！ (2019年7月4日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - 沙月さん» コメントありがとうございます！ジンさん可愛すぎますよね！！おお…運良いですね…！！すごいです！ (2019年7月1日 13時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - あー、もうジンが可愛すぎです！しかもコメントをしようって思ったら、広告が名探偵コナン！運がいいのか...？ (2019年7月1日 11時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます！そうですよね、作者もジンさん最推しなので自給自足でもしようかと思ってたんです(( キェェェェェ(( (2019年6月30日 11時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あると | 作成日時：2019年6月25日 13時
