【ジン】気味が悪いから囲わないで。【名探偵コナン】

第３４話 ページ36

『うーん、私にしてはバーボンの方が怖いと思うけどなぁ』とショートケーキのいちごにフォークを突き立てながら呟いた。





探り屋とかほんと怖くない？ちょっとの動作ですぐになんか聞かれちゃうし、ハニトラされるし。
あ、私ジンにハニトラされたい気もするけど、絶対にしてくれない気がする…うぅ。
あ、そうだ。




『ベルに気に入られてるシルバーブレッドと元幹部シェリーに１つだけ話してあげよう。

ジンはめちゃくちゃかっこかわいい。ジン以上にイケメンな人はいない。』




ほんと、やばいからね。
そう力説すれば、二人の目は点になった。

は？と合わさる２つの声。なんだ、私が馬鹿な事言ってるみたいじゃん。



『安室さんなんか目じゃないもんね、私ジンにハニトラされたらもう情報めちゃくちゃ吐きまくっちゃう気がする』とにこにこしながら言えば落ち込むバーボンにもっと目が点になる２人。可愛いじゃないか。



「……なぁ、今オレらって…惚気けられてんのか？」




「そう、みたいね…」




二人は思ってた人物像と違ったのか、顔を見合わせて何やら相談をしている。
こっちが素です。惚気を聞かせろって言われたらもう無限に話してる気がする。



「……なぁ、パルフェタムール。お前は…本当に黒なのか？」



『えぇ？黒に決まってんじゃん、ジンの事になったら私やばいらしいし』




「……そうだよな」



「……何でかしら、あなたの前だと気が抜けるのよね」



シェリーとは直接話したこと無いけど、案外私は好きだったんだけどなぁ。可愛かったし。
そんなこと言ってくれるシェリーに『んふふ、ありがと』と微笑んだ。



その途端、何やらぎゅっと服の上から心臓部分を握るシルバーブレッド。どうしたの？持病持ち？…なわけないか。



『ねぇ、安室さんショートケーキ作るの上手だね。一家に一台安室透的な』





「ありがとうございます」



いやあ、家政婦に欲しい(最低)

美味しいなと最後のひと口をもぐもぐしていれば、シルバーブレッドが「江戸川コナンだよ」と何やら自己紹介をしてきた。




『えどがわこなん』





「平仮名じゃないよ」





というかそんなに名前聞かせちゃっていいの？私は…あなたを殺しちゃうかもしれないのに。
流石に子供を手にかけるだなんて趣味は持ち合わせてないけど。可能性は低くてもあるってだけ。



シルバーブレッドなんて、ならなければ良かったのに。
そしたらあなたは普通の人間だったのに。




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