第２０話 ページ22
『ごめんごめん、これ実はライとスコッチにもやってるの。だけど最近慣れてきちゃったみたいで、誰も驚いてくれなくなったから寂しくって』
あなたは面白そう、と微笑めば「冗談じゃない」とキレられた。ごめんよ。
サクッと突き刺さったナイフを取り、またガーターベルトへ取り付ける。
銃をしまい、サンプルの拳銃ｰｰｰベレッタＭ92を元の場所に戻した。これはジンしか知らないけど、私の大本命は実はベレッタＭ92。
こっちも衰えてなくてよかった、と心の中で呟く。
『そろそろ戻らないと、ジンがベレッタぶっ放しそう』
悪戯顔で笑えば、「こっちにどれだけ迷惑が掛かってると思っている…」とライに怒られた。
まぁ確かに、仲間のいるアジトで幹部のリーダー格が銃ぶっ放してたら新入りみんな驚くし怯えるよね。
あれ、それってつまり。
私はジンの精神安定剤だった…？？？
はは、と口から乾いた笑みが溢れれば、隣にいるスコッチが拾ってくれる。
そんな優しい彼が私は大好きなのだ。
.
「遅ぇ」
『うわ…めっちゃギリギリだったやん(ごめんね、ジン。遅くなっちゃった)』
「俺こんなに本音と建前が逆になった人初めて見た」とケラケラ笑うスコッチにライは笑いを噛み殺して「ああ……」と賛同した。
バーボンは「(馬鹿なのか…？？)」と静かに思ったが、声にも顔にも出していないのにこちらを睨んだパルに頰を引き攣らせた。
『ほら、ジンさん銃しまってしまって。
久しぶり、キャンティ、コルン！元気してた？』
「尊い……。あぁ、元気にしてるよ！」
「俺も」
にこにこと笑い合う3人の周りには花が咲いていた。
ここは本当に黒の組織なのか？とバーボンは疑ってきたくなった。
ただの友人同士の集まりみたいだ。…そうさせているのは、きっと彼女なのだろう。
パルフェタムールという幹部が恐れられる理由が分かった。
彼女がいると空気は和む。だけど、それは逆も然り。
彼女が怒れば、途端に周りは絶対零度。こちらへ振り向かれたが最後…そういう事なのだろう。
実際に今日、何度もパルフェタムールの強さを垣間見てきた。
拳銃もスナイパーライフルも使いこなし、それはまさに百発百中。殺気は尋常じゃない。普通の人は立ってられない、いや、気絶するだろう。
ナイフは何度も顔すれすれに投げられるコントロール。
彼女は、きっと恐ろしい驚異になる。
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あると(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます！わー、ありがとうございます！夢主ちゃんとジンの絡みは毎回書いてて楽しいので嬉しいです！コナンくんもちょこちょこ出せていけたらいいなと思っています！はい、頑張りたいと思います！ (2019年7月5日 20時) (
レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - 夢主ちゃんとジンの絡みが可愛い…！めっちゃ好きです。コナンくんもめっちゃ可愛いです…！！応援してます！頑張ってください！ (2019年7月4日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - 沙月さん» コメントありがとうございます！ジンさん可愛すぎますよね！！おお…運良いですね…！！すごいです！ (2019年7月1日 13時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - あー、もうジンが可愛すぎです！しかもコメントをしようって思ったら、広告が名探偵コナン！運がいいのか...？ (2019年7月1日 11時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます！そうですよね、作者もジンさん最推しなので自給自足でもしようかと思ってたんです(( キェェェェェ(( (2019年6月30日 11時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あると | 作成日時：2019年6月25日 13時
