第１２話 ページ14
萩原の的確な疑問に思いとどまる。
「それは、ただの萩原の思い込みじゃねぇの。飄々としててよ、人をイラつかせるのが得意で…俺は、美月を信じる」
松田はムカつく、と地面を殴る。
「深くは言えないけど、これ以上美月が如月Aに近づかなければ良いんじゃないか？」
多分、そうなんだと思う。
いつもの通学ルートも通らず、最悪クラスだって変えればいい。
そうすればいいんじゃないか？
その提案に萩原は乗った。松田は……個人的な感情で、如月Aが気に入らないらしい。
不貞腐れる松田にもう一度釘を刺した。
「……なぁ、絶対にもう手を出すな。…消されるぞ」
「はぁ？さっきも言ってたけどよ…バックになんかついてんのか、あの女」
「まぁ、そんなもんだな」
「じゃあ降谷、じんぺーちゃん帰ろっか」
「じんぺーちゃん言うな」
………さて、俺は仕事をするか。
バーボンとしての、仕事を。
＊＊＊
結局保健室でガーゼを貼ってもらい、お家に帰った。
今日は誰も来てないんだな、っとリビングルームへ入る。
『ただいま、ジン』
「…どうした、それ」
うわー、やっぱ気づくかぁ、とジンに抱きしめられながら思う。
『今日バスケやってて、バウンドで顔面に来た』
「鈍臭ぇな」
『傷付いた』
うー、とジンの肩口にぐりぐりと頭を押し付ける。
『ジンの匂いすき、安心する』
「……ふ、」
ジンが柔らかに笑う。きゅんと胸が跳ねる。それさえもかっこいいなんて、ジンは人類なのかなぁ。
ジンは吸っていた煙草の火を消し、私の口を塞いだ。
煙草の匂いが鼻をかすめる。これ、遠回しに私煙草吸ってない？受動喫煙？？
ちゅ、と何回か啄まれていると、上唇を甘噛みされゆっくりと舌が入ってきた。
『ぁ、ふぅ……んっ』
「…………はっ、」
20秒位で離れる唇。口の端に垂れた唾液をジンが拭ってくれる。
こく、っとお互いのものが混ざったそれを飲み込むと、すっぽりと抱きしめられた。
「甘ぇ」って言ってるけど、甘いものは食べてません。
すりすり、胸元に体を擦り寄せる。
『パルの任務、来てる？』
「3件だけだ」
『ジンがいっつもドンドン銃撃ってるから私に書類仕事回ってくるんだからね』
「それは悪いな」
『絶対思ってない』
だけど許すなんて、私はやっぱり甘い。
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あると(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます！わー、ありがとうございます！夢主ちゃんとジンの絡みは毎回書いてて楽しいので嬉しいです！コナンくんもちょこちょこ出せていけたらいいなと思っています！はい、頑張りたいと思います！ (2019年7月5日 20時) (
レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - 夢主ちゃんとジンの絡みが可愛い…！めっちゃ好きです。コナンくんもめっちゃ可愛いです…！！応援してます！頑張ってください！ (2019年7月4日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - 沙月さん» コメントありがとうございます！ジンさん可愛すぎますよね！！おお…運良いですね…！！すごいです！ (2019年7月1日 13時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - あー、もうジンが可愛すぎです！しかもコメントをしようって思ったら、広告が名探偵コナン！運がいいのか...？ (2019年7月1日 11時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
あると(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます！そうですよね、作者もジンさん最推しなので自給自足でもしようかと思ってたんです(( キェェェェェ(( (2019年6月30日 11時) (レス) id: ea1d837737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あると | 作成日時：2019年6月25日 13時
