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#34 迎えた、エンドロール。 ページ41

〈17日目〉
『っ…………!』
なぜか悪寒が走って目が覚めた。

目覚めて数秒後、着信。
私は携帯を手に取った。

応答ボタンを押し、携帯を耳に当てた瞬間、

ゴ「……さよなら。」

と言われ電話を切られた。

なぜかその一言で泣きそうになるとともに、悪寒が強まった。

私は部屋に転がっていたパーカーを手につかみ家を飛び出した。

走りながらパーカーを着て、12時の言葉を思い出す。


ゴ「今日僕がいなくなっても、」


君はさみしくないね。


きっとあの言葉は

『あいつ、死ぬ気だ。』

予想だけど、直感だけどそう感じた。

きっと学校の屋上から、
飛び降りるつもりだろう。

幼い頃も

ゴ「ぼくはね、じゆうになりたいんだよ。」

とそう言っていた。

そもそも幼い頃に出会ったあの男の子はゴーゴリだったのか。
とても似ているなとは思ったが、まさか同一人物だったとは。

『というか、なんなんだよ、自由になるために死ぬって。』

でも、納得はいく。
この世で生きていると、沢山のものに縛られる。

(でも死ぬことはないだろ!)

そう思いながらも私は走る。

全力疾走。
引きこもり陰キャ女性の私の体力は、限界に近い。

しかし全力疾走は最強である。
もう、学校についた。

息が切れていた、とても疲れていた。

でも、私は自然と、学校の屋上を見ていた。


“Game over”


その言葉が頭に浮かんだ。










彼はもう、エンドロールを迎えていた。

#35 お別れ…………なんてことはない。→←#34 声高らかに、最初で最後のショーを。



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パプネコ(プロフ) - Kanaさん» 私も書いてた時にやにやしてました!翌日読んでから黒歴史だ…………って絶望してますwコメントありがとうございます! (2022年10月2日 19時) (レス) id: 7c57a7f47d (このIDを非表示/違反報告)
Kana - これはにやけますよぉ...!!これは...!! (2022年9月30日 23時) (レス) @page45 id: 32fdd4fd24 (このIDを非表示/違反報告)
パプネコ(プロフ) - ann✩さん» ありがとうございます!嬉しいです!(*'▽') (2022年9月17日 15時) (レス) id: 7c57a7f47d (このIDを非表示/違反報告)
ann✩ - 好きです。←唐突な告白 (2022年9月17日 11時) (レス) @page43 id: 6a7e843e24 (このIDを非表示/違反報告)
パプネコ(プロフ) - こめ姫さん» ありがとうございます!頑張って書きたいと思っています! (2022年9月11日 19時) (レス) id: 7c57a7f47d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パプネコ | 作成日時:2022年4月2日 19時

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