【学スト】【ゴーゴリ】【文スト】道化師生徒との日常

＃5　散りゆく桜のように、美しく。 ページ6

〈4日目〉
＿＿＿A自室にて
『う〜ん、朝か〜…………』
行きたくねえええええええええええええ！
嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！
『はあ、』
でも、行かなくちゃいけない。最＆悪。(再来)
………………………………無駄な考え事しないで、早く行こう。



＿＿＿通学路にて
いつもは遠回りの道なんだけど、今日は近道。
近道の方は桜が咲いているらしい。
だから近道をしてみる。
とても幻想的だった。

見渡す限り桜一色。
その中に男性が一人。
散りゆく桜たちを見ながら

悲しげに、笑っている。





『奇麗…』
そう呟いていた。
私は散りゆく桜と男性に、見惚れていた。














ん？待てよ？この男性、見覚えがあるような………
そう思っていると、
ゴ「あっ、Aちゃん！おはよう！」
気づかれて、声をかけられた。
『あ、えっと、おはよう、ございます。』
ゴーゴリさんだった。
え？？？？？？？？？？？
雰囲気変わりすぎじゃない？いつもは明るいのに、悲しげに……
あんな顔もするのか……………ふぇー！すげえ！主演男優賞じゃん！(？)
ゴ「奇麗って言って、見惚れてたよね？」
見てたのばれた！
ゴ「桜、奇麗だよね。」
『あ、はい。奇麗、ですよね。』
ゴ「あ、もしかして僕にも見惚れてた？」
『みっ、見惚れてないです！！』
そんな会話をしながら、私たちは通学路を歩いて行った。



















ゴ「桜って咲いても、散っても奇麗だよね。」
『確かに、そうですね。………………あ、あの！』
ゴ「何？」
『さっきの、ゴーゴリさんも、き、奇麗、でしたよ。』
ゴ「…………ありがとう。」
ふわりと、笑った。

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