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先輩に名前を呼ばれて時が止まった。目線がいっせいに私にむく。小さく声も聞こえる。先輩と私以外の声が聞こる。でも内容は全く入ってこない。
先輩の声だけが体育館に大きく響いた。
「去年、体験入部で初めてであった時から一生懸命に作業する浅田さん……いや、Aちゃんが！
コンクールに向けて部活が休みなのに頑張ってるAちゃんが！
なんでも頑張って、頑張って、頑張れちゃうAちゃんが！俺は！
______俺は大好きだ。」
ストンっと落ち着いた先輩の声が私の中に入ってきた。足がすくんで動けなくなった。
嘘だと思ったからだ。
ゆっくりと壇上を降りて、先輩は私の上に向かってくる。
「ぜんっっっぜん！俺の気持ちに気づいてくれてるのかわかんねぇし、柄にもなく今もだけど緊張するし！めちゃくちゃ悩んだ！
けどAちゃんが好きだ！」
目の前に来た先輩は赤面していて、先輩の瞳に映る私と同じ顔をしていた。
「俺、Aちゃんみたいな頑張り屋さんで、自分だけじゃなくて周りにも目がいって、面倒見も良くて、何よりすっげぇ可愛くて……
俺、全然取り柄ないけどAちゃんが好きって気持ちは日本中、いや世界中探しても負ける気ないから！だから！」
嬉しさで何だか涙が出てきた。
緊張で上手く話せてないんだろう。
そんな先輩も好きだ。
「……俺と、付き合ってくれませんか？」
目を逸らしてしまった。直視出来なかった。
背中に緊張が走った。
「わ、私、実はズボラですよ」
「そんなところも可愛いよ」
「実は欲張りですよ」
「じゃあ多く分けてあげるよ」
「私、泣き虫ですよ」
「じゃあその涙は俺が拭いてやる」
「私、理想にはなれないかもですよ」
「理想が全てじゃない、理想なんて関係ないよ」
ぽたぽたと涙が溢れた。
「私、わがまま言うかも知れませんよ」
「いっぱい言って。全部聞くから。」
もう涙で顔がぐしゃぐしゃだ。
ずっと好きだったのは私だけじゃなかったんだと思うとどんどん溢れてくる。
「こんな私で……いいんですか？」
「馬鹿だなぁ、Aちゃんがいいんだよ」
ギュッと溢れた。今までの感情が。
全部、全部、ぜんぶ！！
私と同じ気持ちだったんだ……
「私で良ければ、付き合ってください……！」
急に視界が暗くなると同時に体温、鼓動が聞こえた。時期に、先輩の香りで包まれたことに気づく
「ぜってー幸せにするから、A」
ハートはいつでもどっきん
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アヤミ(プロフ) - 天狐さん» 指摘コメント恐れ入ります。修正と共にお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう精神ともに気をつけます。 (2021年10月3日 6時) (
レス) @page5 id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - ページ5の三ツ矢のバイク、バブじゃなくてインパルスです… (2021年10月2日 23時) (レス) @page5 id: dd864c9e93 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます！気になるように制作出来て良かったです！ (2021年9月11日 21時) (レス) id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - ア''ア''ア''ア''ア''！！！！続き気になる！！！どうしてくれんだよ(？) (2021年9月11日 8時) (レス) id: 9fc44877f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤミ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月2日 11時
