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「先輩……」
「ん？」
「その、どこにっ」
ギュッと力が急に強くなった。
「離さないよ？」といい最上階まで登った。目に前には文化祭時は使われないはずの家庭科室で、ガラッと扉が開いた。
そのまま家庭科室に入るとそっと手を離した。先輩は丁寧にドアの鍵を閉め、扇風機を回した。私はそんな先輩を見つめることしかできなかった。そっと、「先輩」と声をかけると、「なに？」と返してくれた。
「……文化祭、回らないんですか？」
「俺は2人きりならどこでも嬉しいからいいの」
「私は先輩と回りたいです……」
少しの沈黙が流れたあと、先輩は私の方に向かって歩いて来た。怒ってるわけじゃないのはわかってるけど、ちょっぴり怖くて後ずさった。
「なんで逃げるの？」
「逃げてなんか……」
「逃げてるよ？」
ガタンっと、机にぶつかり、手を着いた。
先輩は気にせず近ずき、手を机に着いた。傍からしたら押し倒されてるような感じだ。
でも私が避けてるから、そんなふうに見えないかもしれない。
うちの家庭科室は中が見えないようなガラス窓でできてるから、廊下からは一切私たちの姿は見えない。
それを利用して、の事だろうか。分からない。
「俺さ、お前にいつも勘違いさせられるんだけど？自覚ある？」
「へ？」
ｺﾞｺﾞｺﾞｯっと小さく扇風機の音がなるのと共に、教室に響く2人だけの声。生暖かい空気とともに流れる2人きりの時間。先輩の匂いとミシンの独特な匂いが混ざり、なんだか神経が研ぎすまれた。
「いつも俺の事煽ってきてさ、ナメてんの？」
首を振った。
煽ってなんていない。いつも私は真剣なんだ。
先輩に、かわいい女の子って思われたくて、毎日努力してる。恋してる。この人なら何をあげてもいいって思ってるから。
「その顔、鏡でみたことある？」
「へ？」
「いつもそうやって、ほかの男にもその顔向けてんの？」
どんどん近づく先輩の顔はもう目の前だ。気を抜いたら鼻と鼻がくっついてしまいそうなぐらいの距離。
「Aちゃんはこの間俺に好きな人いる？って聞いたけどAちゃんはいるの？」
少し、身を引いて先輩はいった。少し寂しい顔をしていた先輩が目に映った。名前を呼ばれること自体初めてでドキドキが止まらないのに、そんな顔されたらもう心臓爆発しそうだ。
「私は……」
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アヤミ(プロフ) - 天狐さん» 指摘コメント恐れ入ります。修正と共にお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう精神ともに気をつけます。 (2021年10月3日 6時) (
レス) @page5 id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - ページ5の三ツ矢のバイク、バブじゃなくてインパルスです… (2021年10月2日 23時) (レス) @page5 id: dd864c9e93 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます！気になるように制作出来て良かったです！ (2021年9月11日 21時) (レス) id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - ア''ア''ア''ア''ア''！！！！続き気になる！！！どうしてくれんだよ(？) (2021年9月11日 8時) (レス) id: 9fc44877f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤミ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月2日 11時
