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「浅田さん、終わりそう？」
後ろから心配そうに先輩が見に来た。
「終わります！でもちょっと下校時刻超えそうなのでどうしようかなと……」
ハハッと笑いながらそういった
「あと何残ってるの？」
隣の椅子を引いて先輩が座った。
「えっと、小人衣装の仕上げと、白雪姫の刺繍と、あと有志の子の衣装とあと」
「うん全然ちょっとじゃないね。」
仰る通りです。
言い返せなくて目をそらすと「また目逸らした。」
「浅田さんって、結構仕事人に任せないタイプだよね。自分でできることはなんでも自分でやろうとする。」
「頑張ってやればできるならやりたいんですよね」
私はミシンに向かった。カタカタと音を立てながら布を抜い続けた。１着完成した時だった。
「……俺も手伝う」
先輩は完成してない小人の衣装を手に取りミシンを起動させた。
「え」
「ここ縫えばいいんだよね？」
「はい、ってえ？」
「ん」
セットさせたミシンに布を通して縫い始めた。
「これでいい？」
はみ出た糸を切りそろえ、私に確認してきた「大丈夫です」と言うと、先輩は「じゃあ小人は全部俺が仕上げるから、白雪姫の衣装やってよ」と先輩。
「なに？固まってても終わんねぇよ？」
カタカタとミシン使いながら私を見た。
「すみません、私の仕事だったのに」
「いーって、2人でやった方が早いでしょ？それにさ、
浅田さん、頑張ってるから。手伝いたくなっちゃうんだよね。」
先輩は笑ってこっちを向いた。「あんま抱え込まないでね？」と笑いながら頭を2回ぽんぽんと撫でた。
ブワッと体温が上がった。嬉しさと恥ずかしさで舞い上がってしまった。
「頑張ります」
作業に戻る私の横で、「おう」といいまた作業を始める先輩。
いつもこうだ。すぐに思わせぶりの態度を取って、本当は私のこと興味無いんだろうけど、「俺はお前が好きだよ」っていう態度を取ってくる。
しってる。先輩は誰にでもそういう態度を取ることも。私は知ってる。大好きだから、ずっと見てきたから知ってる。
私以外にもそうやってると思うとすごく悔しかった。それでも期待しちゃう自分がいるのが嫌だった。
その後、少し会話混じえで作業を続けてた。
と言っても、分からないところは分からないと聞き、これでいいかとかの確認。そのぐらいの会話だ。
「……あの、先輩は文化祭誰かと回る約束してるんですか？」
自分の口からとんでもないことが出てるのに気づくのはその後だった。
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アヤミ(プロフ) - 天狐さん» 指摘コメント恐れ入ります。修正と共にお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう精神ともに気をつけます。 (2021年10月3日 6時) (
レス) @page5 id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - ページ5の三ツ矢のバイク、バブじゃなくてインパルスです… (2021年10月2日 23時) (レス) @page5 id: dd864c9e93 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます！気になるように制作出来て良かったです！ (2021年9月11日 21時) (レス) id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - ア''ア''ア''ア''ア''！！！！続き気になる！！！どうしてくれんだよ(？) (2021年9月11日 8時) (レス) id: 9fc44877f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤミ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月2日 11時
