その ページ20
・
あれから1週間がたち、テスト目前に迫った。
文化祭の準備は順調に進み、クラスの出し物も簡単なゲームで決定した。
「明日からテストだ〜……もう嫌すぎ」
「それな」
アカネと一緒に帰ってる放課後、テスト週間ぐらいしか一緒に帰れないからゆっくりとお互いの話をしながら帰った。私は傷もだいぶ治ってきて松葉杖も必要ないぐらいの回復だった。
時々、治りかけの傷口がくすぐる感触があったがそれ以外は特に問題なかった。カサブタも綺麗にできているとこことだったから、そのまま放置しておけば治るそうだ。
「A、ダンスどうするの？」
「え？」
あまりにも突然の話題でびっくりした。
「とりあえずメンバーから外されたけど、私は諦めてないよ！あと10人決めないとだからそのメンバーに入れるように頑張れば」
「違うよ」
アカネは突然立ち止まった。
「その足で、ダンスできるの？」
心配そうなアカネの顔。やめてよ。そんな顔で見ないでよ。
「大丈夫だよ！医者は問題ないって」
「A自身はどうなの？」
「？！」
アカネは下を向きながらそう言った。
「入院中、お見舞い行けなくてごめん。Aが辛い思いしてるって知ってたけど、どうしてもAの顔見れなかった。Aの……私、Aに大チャンス与えたかったから、私が行ったらそれはできないって思って……」
「……何それ」
何それ。本気で思った。
大チャンス？何もチャンスじゃないよ。逆に毎日が大ピンチだったんだけど。
「ご、ごめん。別にそういうのアレじゃないんだけど……でも、私Aに合わす顔なくて、それで三ツ谷パイセンに相談したの。」
「え？」
下を向いてたアカネは顔をあげた。でも、不安でいっぱいなその表情に私は驚いた。
「三ツ谷パイセン、自分たちのせいだからって、Aは俺に任せろって、そう言ってくれてたの。
だからお見舞いも、迎えも、宿題も全部、全部三ツ谷パイセンが動いてくれてたの……」
「そうなんだ……」
でも、私はアカネに来て欲しかった……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 462人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アヤミ(プロフ) - 天狐さん» 指摘コメント恐れ入ります。修正と共にお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう精神ともに気をつけます。 (2021年10月3日 6時) (
レス) @page5 id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - ページ5の三ツ矢のバイク、バブじゃなくてインパルスです… (2021年10月2日 23時) (レス) @page5 id: dd864c9e93 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます！気になるように制作出来て良かったです！ (2021年9月11日 21時) (レス) id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - ア''ア''ア''ア''ア''！！！！続き気になる！！！どうしてくれんだよ(？) (2021年9月11日 8時) (レス) id: 9fc44877f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アヤミ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月2日 11時
