苦しいよ ページ17
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日曜日、予定通り退院することになった。
退院までの間、三ツ谷先輩は毎日お見舞いに来てくれた。大した話はしてない。「宿題ちゃんとやってるかー」とか「新しい宿題ちょっと量多いよ」とか「刺繍の方は順調？」とか、そういう内容だった。アカネがくてくれなかったのはだいぶ寂しかったけど、アカネも大会前だから忙しいんだろう。そう思った。
「浅田さん」
三ツ谷先輩だ。
「浅田さん、ちょっと聞きたいことあるんだけど、この後あいてる？」
退院後、私は家に帰る以外やることはこれといってなかった。空いてはいる。でも、聞きたいことってなんだろう。
コクっと小さく頷くと「結構時間貰うことになっちゃうけど、ごめんね」と先輩。
退院後、すぐ近くの公園で落ち合うことになった。
私が着くと既に三ツ谷先輩を含む3人がいた。佐野万次郎と龍宮寺堅だ。
「遅れました」
ペコッと謝りながら松葉杖を着く。
「ごめんな、足痛いのに」
「いえ」
短い会話を終え、ベンチに誘導された。
「この間の子、だね。」
「浅田Aです。」
「Aチャンね。俺、佐野万次郎。しってる？」
「はい、存じております。」
緊張で背中がピンッと伸びた
驚異的存在。そういう認識でおそらく間違いないだろう。
「俺も知ってる。三ツ谷から何回か聞いたことある。」
三ツ谷先輩から？
ふと、先輩を見ると「見んな」とそっぽを向いていた。
何の話だろ、とにかく心配でしか無かった。廊下でコケたことだろうか。それとも裏糸なくなってるの気が付かなくてずっと縫い続けてた事だろうか。それともまた別の何かだろうか。
「ま、それはさておき。お前、ナイフ誰に刺された？」
ナイフ。刺された相手？
「……覚えてないです」
「嘘だな」
「ホントですって！名前も知らない人です！」
「顔は見たんだろ？」
龍宮寺堅だ。
「顔は……多分高校生ぐらいかと。特徴とかは全然ない顔だったから覚えてないけど……」
恐る恐る答える。息がしづらいのは低気圧のせいだろうか。怖かった。そう思いながらグッと手に力が入った。同時に体が小刻みに震えた。少し怖くて、焦ってしまった。
そんな時、三ツ谷先輩が私の肩に手を置いた。
「さすがに脅しすぎだって。浅田さんにとって怖い存在だったわけだからもっとゆっくり話聞いてやればいいだろ」
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アヤミ(プロフ) - 天狐さん» 指摘コメント恐れ入ります。修正と共にお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう精神ともに気をつけます。 (2021年10月3日 6時) (
レス) @page5 id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - ページ5の三ツ矢のバイク、バブじゃなくてインパルスです… (2021年10月2日 23時) (レス) @page5 id: dd864c9e93 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます！気になるように制作出来て良かったです！ (2021年9月11日 21時) (レス) id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - ア''ア''ア''ア''ア''！！！！続き気になる！！！どうしてくれんだよ(？) (2021年9月11日 8時) (レス) id: 9fc44877f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤミ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月2日 11時
