【HQ】どうも、万年三軍女子です。【青城】

三軍の22ページ ページ23

練習試合が終わり、1年がボールとかを片付け、学校に戻ってくれた。


２・３年は現地解散。今回のみの、コーチの家庭の事情で明日ミーティングをすることになった。



マッキーは彼女の元に行き、一緒に帰る様子だ。


俺はAちゃんに今日の感想でも、聞きに行こうと思い観客席に向かった。



目の前に飛び込んで来たのはいつも通りの観客……であったが、少し違うところもあった。


彼女と程よくいちゃつくマッキー。


そこから数メートル先で乾いた笑い声をあげるAちゃん


マッキー達は俺と入れ替わりで帰って行った。


Aちゃんの目には涙。





なんで？






なんで泣いてるの？




マッキーに何かされた？



どこか痛い？




痛い？




心？





失恋……？




でも口角は上がってる……いや、









作り笑い？




近づくと、Aちゃんが呟いた。

貴方「私、馬鹿すぎでしょ」



と



俺はもう我慢の限界でAちゃんを抱き寄せた。


貴方「っ？！」




動揺……しちゃうよね



貴方「及川…と、おる？」


及川「喋らないでいいからっ！」


貴方「？！」



及川「……八月末から、あの二人は付き合い始めたんだって」



だからどうした


何傷つけてんだよ俺



及川「俺、Aちゃんのマスク外した姿好きだよ。

マスクするの、もすごくもったいぐらいって、こんなに可愛いのにって思ってる。



……でも、


今はマスクした方がいいかもね

その方が目の腫れとか、充血とか、鼻の赤みとか目立たないからね


俺はどんなAちゃんでも、大好きでいるし、
絶対泣かせたりしない。


だから、



及川さんの前では何も隠さないで。」



貴方「そんなの……勘違いしちゃうじゃん！」




Aちゃんは俺の腕の中で子供のように泣きじゃくった。



俺は彼女の背中を撫でることしか出来なかった





及川「……勘違いじゃないよ」


俺の一言はAちゃんには届いてないかもしれない




この一瞬が永遠になればいいのに

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