【D!】隠しコマンドに恋なんて｡《os》

コマンド10 ページ10

メンヘラとは、多分見かけでは分からないのだとAは悟った｡こいつはキチガイだ、と。


そして自身のお尻の神経が何かを察知した｡撫でられているようなそんな感じ

そして、それが鬱の手だと気づいた瞬間背筋が凍った｡頭は真っ青になり身震いがした


そして、鬱を殴った




ut「うぐっ！？｣



素早く鬱から離れると抱き合ってた証拠でもあるヨレヨレの制服を正さずに部屋から出て行った


一言「最低｣と零しながら





それからというもの、鬱はこの状態だ｡


タメで話そう、また部屋に来てや、しまいには俺の部屋来る等甘い言葉をAに言い続けた

最近の流行語は「あの時みたいに殴ってや｣



「ほら、早くしないと授業始まりますよ｣
ut「嫌やぁー、Aちゃんから離れたくない｣
kn「ぬぉ！？またやっとるんか大先生｣



コネシマがAのクラスの靴箱に顔を出すとAに鬱が寄っている図があった

コネシマは慣れたようにAから鬱を突き放すとAを連れてそそくさと逃げていった






kn「……あんま人のもんに触らんといてな"大先生"｣
ut「何言うとるんや、Aちゃんは元から俺のもんや"コネシマ"｣







Aは3-5組、コネシマは3-2組

5組が特進クラス(成績上位組)で2組は普通クラスだ｡5組の中でもAは堂々の1位だが｡

最も、この学園の生徒会長は余程生徒から信頼を得ているか成績上位のものしかなれない狭き門｡Aは一般入試で500点中497点と言う異次元だった




自分のクラスに着くと「じゃあまた放課後｣と言って教室へと入っていく｡



「Aさん、おはよう｣
「おはよう｣
「Aちゃん、ここ教えて欲しいんだけど｣
「嗚呼、ここは……｣
「おはよっ！今日も可愛いね｣
「おはよう、有難く受け取る｣



AのクラスはAを特別扱いしていない。Aの性格を知っているし、何よりAが天才ではなく努力家なのを知っていたから


そして、Aの机に堂々と座るものが1人。






???「また鬱先生に言い寄られてたん？懲りないなぁあの人も｣
「お察しの通り｡｣
???「なんや、元気ないなぁ｣
「少しゲームをしすぎてな｣
???「あかんて、夜更かしは美容の大敵やで？｣
「夜更かしでは無いのだが……それよりそこを退けてくれないかゾム｣



学ランの中に緑色のパーカーを着たゾムは「おはよう｣と元気に吠えたのであった

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