吸血鬼な奴

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５話「快楽とか聞いてない」ページ5

『じゃあもらうね…屈んでもらえる？高い』

山姥切「ああ悪い」

当てつけか、背の低い僕に当てつけなのか

ま、まあいい、やっとご飯にありつける…

勿論助けるけどさ

『力を抜いて、大丈夫痛くしないから……ただっ』(ｶﾌﾟｯ

目の前の食事に我慢が効かなくなり、話の途中でかぶりついてしまった

山姥切「ただなんだ！…っぁ」

『うわ…何これ、人間のより美味しい…』

山姥切「っ……ぁ…ん…！」

一期一振「っ貴様！何をした、山姥切殿の顔が赤くなってますぞ!!」

『ごめん、それは僕にはどうしようも出来ないんだ…』(ｺﾞｸｯ

『(ﾌﾟﾊｯふぅ…安心して、毒じゃないから』

山姥切「…っ何をした…！」

『だからごめんて、でも痛くなかっただろう？』

山姥切「確かに…」

『吸血鬼は血を吸う間、痛みの変わりに快楽を味あわせるんだ』

痛みを与えると不味いんだよね…

『あっ美味しかったよ、ごちそうさま』

山姥切「っ」

いやー刀の血は人間のより遥かにうまい、良い事を知った

山姥切「それで、俺達を助けてくれるんだよな？」

『勿論、人間と違って約束はちゃーんと守るよ』

『疑うなら見てたら？もうすぐそこに怪物居るし』

今剣「なっ!?」

よし、じゃーちゃっちゃと済ませるか

『』(ﾊﾞｻｯ

三日月「っ…」

吸血鬼の背中からは、真っ黒な羽が勢いよく出て、存在感があった

だが、そんな吸血鬼は月の明かりを受け、目が赤く光り

美しいと、見たものは全員思ってしまっただろう

『よーし、久し振りにヤりますか!』

本人に至っては、全く気づいていなかった