travel 87 ページ41
・・・
そして、アルティアは無事に勝利した。それも、魔導書のみを使い、堕神カルネジアの力を使わずに勝利したのである。少年は気絶しているのか、全く反応がない。
「おい、大丈夫なのか!?」
「あぁ、殺しちゃいない。とりあえず、先、進むか。ここ、が本拠地なら、邪なる玉って奴、あんだろ」
「でも…！」
「俺のことはいーんだよ。お前の母ちゃんと父ちゃんに言わなきゃなんねーことがあるしな」
「………」
「おいおい、小僧。左目赤いまんまだぞ」
アレクにそういわれたアルティアだが、大丈夫だと言って先に進んでいく。その姿を見てベル達も追いかけていく。
そして。先に進み、次の部屋に入った途端。そこは、とてつもなく広い場所で
「――!!」
そしてアルティアは頭を押さえながらふらつく。そこをベルとリオが支えた。いつもなら悪い、と謝るなどしてすぐに体勢を整えるのだが。今回ばかりはそうもいかないらしく、2人に支えてもらえなければ立つのも難しそうである。それを見たフェルマとアレクは。
「なぁ、マジシャン」
「そうだねぇ……どうせこの子の力が必要になるし……任せたよ」
「うっし、決まりだな」
「おいアレク、何する気だ？」
「師匠も、何をするの？」
「大丈夫、あの玉どうにかするんだろう？だから、それを少しお手伝いするだけさ」
「え？」
「ってわけだ。お前らちゃんとその小僧抱えとけよ？」
そういうなり、アレクはそのまま奴らに向かって大剣を振りかざした。そして、それに続きフェルマもラフィナを抱えているというのに身軽な動きで台座まで向かう。それを見たアルティアは
「ベル。リオ。頼むわ。あの宝珠の力取り込むと、流石にやべぇ、から」
苦笑しながらもそう言った。それだけ、あの玉には力が封印されているのだろう。それがわかったからこそ、フェルマとアレクはラフィナが玉を浄化できるよう、真っ先に特攻を仕掛けたらしい。そして、崇拝していた奴らを全員制圧し、どこから出したのか、ロープでぐるぐる巻きである。
「さ、お嬢ちゃん。私が君に力を貸そう。あぁ、ベル。君もね」
「え？僕も？」
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ユエル＠リノリア(プロフ) - りょーさん» コメントありがとうございます！不定期更新なのでいつ更新できるかわかりませんが、待っていてくださると嬉しいです！ (2017年10月16日 18時) (
レス) id: cfdb788b81 (このIDを非表示/違反報告)
りょー - とても面白かったです！続き待ってます！ (2017年10月15日 17時) (レス) id: b27fe6d1f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユエル＠リノリア | 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月20日 23時
