travel 84 ページ38
アルティアの言葉が聞こえたのか、部屋の奥から何やら、フードを被った者が現れた。しかし、どうにも武器は見当たらない。ならば、魔法使いだろうか？それとも、己が肉体を武器とするのか。もしくは、服の下に何か隠しているのか。
「ククク、まさかその状態で動けるなんてねぇ！カルネジア様が力を振るっていらっしゃるのに！よほど君には耐性があると見た。そ、れ、と、も……器が出来上がってる、ってことかなぁ？」
「あはは、さぁ？どうだろうね？で、キミはボクの相手をしてくれるのかな？ボク達急いでるんでね、そこまで時間はかけたくないんだけど」
「僕を倒せたら先進んでも良いよ？まぁ、先に進んだところで、絶望が待ってるだけだからさ！僕としてはどっちでもいいんだよねぇ！」
見た目に反し、どこか子どもを思わせるような男(少年かもしれない)は、両手を広げた。すると、両手を中心に炎の塊が現れる。それをみたアルティアは魔導書を取り出し、静かに言う。
「――7986ページ、アクアクラッシュ！」
すると、アルティアの魔導書が光り、アルティアの足元に青い魔法陣が現れ、大量の水が津波となり、火を打ち消した。
「いったぁ〜！！てか、オマエ！！ソレ持ってんの！？とっても予想外！！」
痛い、とは言っているものの痛そうな素振りはない。驚いた口調でいう男は(少年？)は、何やらブツブツと言い出し、
「じゃーぁー！えい！！“メテオ”！！」
と言う。その途端、上から隕石が降ってきた。ファルマは急いでアルティアに声をかける。小さな隕石ならまだリオラの大剣で斬れたのかもしれないが、いかんせん大きすぎる。
「アル君！」
「わかってる！！！“
アルティアが魔法を発動させ、なんとか難を凌ぐアルティア達。しかし、ここでアルティアがふらつき、膝をついた――。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユエル＠リノリア(プロフ) - りょーさん» コメントありがとうございます！不定期更新なのでいつ更新できるかわかりませんが、待っていてくださると嬉しいです！ (2017年10月16日 18時) (
レス) id: cfdb788b81 (このIDを非表示/違反報告)
りょー - とても面白かったです！続き待ってます！ (2017年10月15日 17時) (レス) id: b27fe6d1f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユエル＠リノリア | 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月20日 23時
