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世界観 ページ1





からんからん


時計は18時を指した。CLOSEと書かれた看板がかけられたカフェの中で、ベルを鳴らした人物はカウンターに突っ伏した。



『てーんちょー……仕事多すぎじゃない?』



店の奥に向かってその人は愚痴を漏らす。



『…新人入れましょーよー…候補者いるんでしょ?』



性別の判断がつかない容姿に、中性的な声。間延びしたしゃべり方は独特な雰囲気を纏っていた。



そのとき、またもやからんからんとベルが鳴った。



「あの、…」



スーツを着た社会人であろう女性。ちら、とそちらを見たその人は、ぱっと上体を起こした。



『店長お客さん。

おねーさん、事件?事故?

架空生物探偵屋に用事でしょ?』



頬杖をついて、にこりと口角を上げた。




『お代さえあれば何でも、ちゃぁんと、解決しますよ。


ようこそ、犯罪解決率日本1位の(かが)夜理(やり)市・()空生物探偵(くうせいぶつたんてい)()へ。』












日本での犯罪解決率は年間95%を上回る。そのほとんどは彼らによるものだった。
誰もが夢見た架空生物。
それを従え、不可解な事件を解決へと導く。
それが

架空生物探偵屋

用語集→



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作者名:こんぺいとう | 作者ホームページ:  
作成日時:2022年10月30日 2時

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