第3話「定期ライブ」2 ページ8
「ほんっとにひかるはっ、からだ、硬いよねっ!」
「うるさィタタタタ!!痛い!痛い!!」
時刻は午前10時
定期ライブの会場である、ここ新宿フローラのステージの上にいる。
キャパ150人の小さな箱。その客席よりさらに小さい、半分ほどの大きさがステージになっている。
わたしたちはそこで、柔軟中。
ひかるくんが、びっくりするくらい体が硬いので、いつもひめちゃんが柔軟を手伝ってるの。
……ひめちゃんは容赦ないんだ。
ひかるくんは最近やっと、つま先に手が届くようになったみたい。
今日の予定は
8:30に家を出て、9:00に会場入り。
セットリストなどを確認して10:00から柔軟などの準備を始める。
11:00にリハーサル開始。終わり次第各自ご飯休憩。
火曜日は毎週13:00と17:00の2公演行う。
開場は各30分前。
そのため、一旦12:30まで自由時間。
公演が1時間の予定だから終了は14:00。その後ハイタッチ会。
次の公演までリハーサルからまた始めて、
その後反省会と来週のセットリスト決め。
そして家に着くのが…………
大体22:00。
定期ライブはありがたいし、楽しいんだけど。
朝早いし、夜遅いし。
お客さんが全然入らないことも多々あるから、現実を突きつけられるし……。
定期ライブを行うたびに、ちょっとだけ。焦っちゃうんだよね。
「そろそろリハーサル始めます!準備お願いします。」
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:観月 楓 | 作成日時:2017年10月15日 18時