検索窓
今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:122,647 hit

最強の姉18 ページ19

中学を卒業して屋敷で暇を持て余してた私は悟を連れてショッピングしてます。

「暇」

『待って待って!どっちがいい!?』

「どっちでもいいわ」

右には少しセクシーなワンピース、左には可愛らしいワンピース。
本当は香水を買おうと出てきたんだけど、めっちゃ好みの服屋見つけたらそりゃ入るでしょ?
作務衣に聞いても全然考えてくれないし。

『もう悟!』

「あー…じゃあ右」

『じゃあってなに』

「…なら左」

『もう!』

「姉さんどっちも似合うし選ばなくてもいいだろ」

『…もう、キュンってしちゃったよ!弟に!』

こいつ、中学に入ってから思ってたけど相当女と関係持ってたな…。
子供の頃はあんなに純粋で可愛くて仕方なかったのに…。
今じゃあこんなに口も態度も悪くなって…いやまぁかっこいいからいいんだけどね?
私のことも大切にしてくれてるのも分かるから、あんまり強くは言えないんだよな…。

「ほら、俺が左の買うから姉さんは右な」

『結局両方?』

「そ」

『悟…好き!』

「へいへい俺も好きだよー」

『感情籠ってねーな!』

2人でわーわー騒ぎながら会計を済ませ、服は郵送してもらうことにした。
まぁ車だから別に荷物があっても困らないんだけど、ショッピング中は邪魔だしね。
店から出てお目当ての香水店に向かう為悟と並んで道を歩く。
足長いのに私に合わせて歩いてくれる悟に私はニヤニヤしちゃう。
そういう所だぞ、悟。

「きも」

『そういう所だぞ!!悟!!』

「……なぁ姉さん、そこの店に行きてぇんだけど、いいか?」

突然そう言い出した悟に私は勿論と答えて悟が言う店に入った。
そこはアクセサリー屋で、悟が好きそうな店だった。
サングラスを見てる悟を放置して私は女性用のアクセサリーがある窓際に立っていた。
別に外の景色を見てるわけじゃなかったのに、偶然にも視界に入ってしまった。
甚爾が女性と歩いてる所を。
あぁ、甚爾だ。
ずっと会いたかった甚爾が、今目の前に居る。
店から飛び出して駆け寄って名前を叫びたいのに、それは許されない。
なぜなら、本来ならもう既に死んでいるはずの彼の妻である彼女が隣にいた。
とても楽しそうに笑う彼女と一緒に歩いてる彼の姿が私の目に焼き付いてしまった。
そして一瞬で視界は真っ暗になった。

「…見んな」

『……甚爾さん、だった』

「あぁ」

『…ありがとね、悟』

「…」

『…帰ろ』

「……あぁ」


胸が抉られたように痛い
こんな思いにさせるのは貴方だけだよ…



.

最強の姉19→←最強の姉17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (116 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
230人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

兎羅-トラ-(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます(^ω^)甚爾のラブラブランデブーしたいがために作った作品なので、甚爾再登場までお待ちを!! (2021年3月14日 14時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
オタク - えっ好きなんですけど!!!なんでこんな神作品作れるのです?!好きです。結婚しますk(((\(^▽^@ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
兎羅-トラ-(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ありがとうございます!更新頑張って行きますので、よろしくお願いします! (2021年3月9日 8時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - ハッ!?好きです!!!!!!更新頑張ってください! (2021年3月8日 17時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
夜霧(プロフ) - ましゅふわさん» ありがとうございます(´∀`)頑張って更新していきますので、よろしくお願いします! (2021年3月3日 8時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:yagiri | 作成日時:2021年2月27日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。