中也主義の女子高生

プラン ページ36

Aと中也は現在、結婚式のプランを決めに式場に来ていた。
ド派手な結婚式よりも呼びたい人だけを呼んだ式にしたい。
そのためある程度の広さがあれば十分だという彼の意見に担当の人は色んなプランが乗っている中で丁度いいものをいくつかピックアップしてくれた。


『ハワイだー』

「ハワイは無し」

『え？なんで？』

「お前探偵社も呼ぶつもりだろ」

『と言っても太宰さんと敦くんくらいだけど』

「あいつらそんな金ねぇぞ」

『……あー…』

「式は地元でして、ハネムーンで行きたいところに行くか」

『中也さん長期取れるの？』

「取れるよう頑張った」


そういえば最近また帰りが遅かった。
幹部だから仕事が多いだろうに、結婚式とハネムーンの為に中也は睡眠時間を削りエナジードリンクを飲みながらこの1週間で1ヶ月分ほどの仕事をこなした。


『中也さん…』

「……行きたい所、決めとけよ」

『はい！』

「とりあえずプランはこれでいいか？」


中也が選んだのは最大で30人ほどが入る中ホール。
人数的にもそれくらいがベストだろう。
担当の方にあとは進めてもらい、2人は早速旅行会社に向かった。









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