家に帰りたい(暗い表現注意) ページ38
「ねぁ・・・Isabela。」
I「ん?どうしたの?」
「私は家に帰れるのかな?」
I「・・・・・。」
その瞬間、Isabelaは静かになった。
少しの間無言になっていたが、口を開き
I「帰れないよ、私も貴方も。」
「ここが貴方のお気に入り家じゃないの?」
I「ううん、ここは私のお気に入り家ではあるけれど・・・本当の家じゃない。」
「ならどうして帰らなの?お館様がいる家へ。」
I「帰ったら駄目な気がするの・・・それに・・・お館様なんていない。」
「え?」
I「そもそも・・・私はここにずっと居たいの・・・ここは優しいし・・・
温かいし・・・毎日傷だらけになりながら飢える必要もないの。」
「何を言っているの・・・?Isabela・・・。」
I「貴方は・・・家に帰りたいの・・・?
そう・・・それは良かったね・・・でも・・・貴方は戻ることはできない。
だって帰れないんだもん。」
「帰れないってどういうこと・・・?」
I「私も・・・Aちゃんも・・・ここでさまよってるの・・・なんて言ったらわからないけど・・・でも、Aちゃんと一緒に居たい。遊びたい。
行かないで、お願いだから。
私を一人にしないで、さびしくなっちゃう。」
Isabelaは泣き出した。
「・・・・わ、わかんないよ・・・・。
そんな事言われても・・・なら一緒に行こう。
一緒に私の家へ帰ろう?みんなきっと貴方のことを歓迎してくれるよ。」
I「・・・・・・だめ・・・・だめ・・・・嬉しいけど・・・・
貴方も・・・・きっと帰れない・・・こんなこと・・・・
教えたくない・・・・言いたくない・・・。」
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いちご飴☆ - コメントありがとうございます!これからも頑張っていきますのでどうぞよろしくおねがいします! (2022年1月16日 10時) (レス) id: f31ed9c7c2 (このIDを非表示/違反報告)
朱まぐ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。不思議な雰囲気でとても面白いです!Isabelaさんとの対面もあるか気になります。無理せず作者様のペースで頑張ってください! (2022年1月15日 20時) (レス) @page4 id: af535f35d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご飴☆ | 作成日時:2022年1月12日 9時