兄さんの先輩。 ページ33
七海「夏油さんが?」
『…夏油……』
聞いたことがある。
兄さんが尊敬していた先輩と同じ名前。
《メカ丸「正確に言うと夏油傑の裡にいる何者かダ。今渋谷駅構内は正に伏魔殿。
特級とソイツらが連れて来た呪霊、夏油の息のかかった呪詛師。そして改造人間と一般人。」》
七海「確かにそれなら地下鉄の隣駅から攻めた方が速い。だが、そのためにはまず"帳"を解かなければ。」
《メカ丸「緊急事態だ。マルチタスクで頼ム。」》
七海「……(四の五の言ってる場合ではないか……)」
何してくれてんだ、夏油傑の裡にいるクソ野郎。
兄さんの尊敬する先輩の体でこんなことしやがって。
別に僕と夏油傑の関わりは一mmもない。
けど、兄さんが居たらきっと怒るだろう。
だから、居ない兄さんの分を僕が怒る。
殺したい対象が増えた。
七海「
4人にはその間に"術師を入れない帳"を解いてほしい。」
『待ってください。僕も連れて行って下さい。』
僕は挙手をしてそう言った。
昨日の悪夢はきっと、何かが起きる前兆だと思う。
僕は皆を失いたくない。
1人で行動するより、2人で行動した方が良いと思った。
七海さんと離れたくないって気持ちもあるけど。
七海「……分かりました。」
七海さんがそう言って僕の頭をポンッと置いて撫でた。
七海「猪野くん。日下部さんや禪院特別1級術師もこの"帳"内にいるハズです。合流できた場合現状を伝えて協力を仰いで下さい。」
猪野「了解!!」
七海「それから、2人を頼みます。」
猪野「…はい!!」
僕は虎杖くんと伏黒くんに近寄る。
『2人共!』
虎杖「ん?」
伏黒「なんだ。」
『猪野さんの足引っ張ったらただじゃおかないからな。』
虎杖伏黒「「(こっわ。)」」
『って言うのは嘘!死んだら殺すからね!』
伏黒「そっちの方が怖ぇよ…」
虎杖「おう!!」
そして僕は猪野さんに近寄る。
『猪野さん!2人のこと、よろしくお願いします!』
猪野「おう!任せとけ!Aちゃんも気をつけてな!七海さんいるから安心だと思うけど!」
『猪野さんも、どうかご無事で!』
僕はそう言って猪野さんにハグをして七海さんのところに向かった。
猪野「…やっぱり可愛いなぁ、Aちゃん。」
伏黒「当たり前でしょう。」
虎杖「伏黒ってそういう所あるよな。」
447人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くさ - 面白いですね!!切ない感じもありつつ、素晴らしいお話… (2022年12月21日 21時) (レス) @page36 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
お餅モチモチ - 初コメ失礼します!面白いです!更新頑張ってください! (2021年6月6日 2時) (レス) id: d5b7ff9b70 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(。∀゜) - 最後 悲し (2021年3月31日 21時) (レス) id: d3430ab20c (このIDを非表示/違反報告)
醤油唐揚げ - ナナミン死んでるってことですよね?悲しいです……。とても面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2021年3月29日 11時) (レス) id: 01ca836b27 (このIDを非表示/違反報告)
pv8OQI9Q1ZhagH7(プロフ) - 七海さん推しにはたまらん小説です……そして切ない(´;ω;`)泣いちゃいますよこんなの…… (2021年3月28日 22時) (レス) id: 745cf67850 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なーー | 作成日時:2021年3月13日 11時