醜い天使【HP】 (ページ5)

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『あ。ごめんなさい。すっかり忘れてたわ。私、A・ラミレスです。2人は？』

「俺は、フレッド・ウィーズリー。フレッドでいいぜ。」

「俺は、ジョージ・ウィーズリー。ジョージでいいぜ。」

「「俺達双子なのさ。」」最後に自慢げに声を揃えて言った。

『まぁ、双子だったのね。だからそっくりなのね！あまりにもそっくりだから、てっきり私、お母様にぶたれておかしくなってしまったのかと思ったわ。』Aが言うと、2人は肩をすくめたあと、声をあげて笑った。

「どっちがどっちか分かるか？」片方が言った。Aはフレッドとジョージを交互に見つめて、

『こっちがジョージで、こっちがフレッド…でしょ？』双子は目を見開いた。

「よくわかったなぁ、驚きだぜ。」「ママでさえ間違えるのにな。」
その言葉にえへへ、と笑う。

「そうだA、君、母さんに学用品自分で買いに行けって言われてたろ？」
「それなら、俺らと行かないか？俺らもまだなんだ。」フレッドが言う。

『いいの！？ありがとう！そうさせてもらうわ！』
Aはニコニコして返した。

「それじゃまず ”漏れ鍋“ に行かなくっちゃな」
その言葉で店を出て、歩き出した3人は ”漏れ鍋“ に向かう。

『そういえば2人は何であのお店にいたの？2人も学用品を買いに来たんじゃないの？』と聞くと、

「あぁ、俺達この近くまで親父と一緒に来てたんだ。親父はマグルに関するものならなーんでも大好きなのさ。だから俺達が買い物してる間にここら辺のマグルの店を見て回るっていってたんだ。」

「だけどさ、漏れ鍋の近くで親父のこと探してる人がいたから、呼び戻しにいこうと思って探してたんだ。そしたらA、君を見つけたってわけさ。」

『え、お父さん探さなくていいの？』慌てて言うと、

「いいのさ。困ってる女の子を1人にして置けないだろ？なっ、相棒。」

「その通りだ。」2人の顔が眩しく感じた。

『2人は優しいのね』Aが言うと、なんだ今更気付いたのかとジョージが笑った。

Aは、
『…？私の顔に何かついてるの？』と言った。急に2人にじっと見つめられたからだ。

「あながち間違ってないな。さっきから思ってたけど何でそんなのつけてるんだ？」
とんとん、と自分の口元を指しながらジョージが聞いてきた。

『なんだ、これのことか。私ってとっても不細工だから、顔を見られたくなくって。』
顔につけたレースの端をちょん、と摘みながら悲しげに笑って言った。