【ONEPIECE】禁書鴉〜清楚ギャルトリップする〜 (ページ31)

今日:6 hit、昨日:29 hit、合計:14,540 hit

ともだちページ31

・

友達。

私に初めて友達が出来た。

図書館のみんな(考古学者)は友達っていうか家族……って感じだし……

それに……

ふと思い出したのはいつも虐めてくる子達とその母親を驚かして歯を見せながら笑うAの姿。

「私のために怒ってくれたのはみんな(考古学者)以外だと……初めて」

さっきもロジさんのメモを見て『子供は黙ってパン食ってればいーの！！』って言ってお皿洗いと洗濯物やってくれたし。

「ふふ、帰ってきたら怒られちゃうなあ」

割れたお皿とかまだびちゃびちゃの干してある服を見て少し胸がスカッとしたのは内緒にしとこう。

『ロビーン！服ってこのシャツ来て良いのー？？』

治療の前に清潔にしようってことでお風呂に入ってるA。

「ちょっと待って…………うん、それ着てだいじょ……」

『ありがとう……ん？』

風呂場に顔を覗かせる。

……だれ？

さっきまでみんなに怖がられてた血だらけボロボロのAじゃない！！

『！…………ふっふっふっ！！私の美貌に驚いておるなあ！！ロビン！』

ドヤ顔で笑う姿すら綺麗だと思っちゃった。

海水でベタベタギシギシになってた黒髪は枝毛1つなくなって息を吹き返したみたいに艶々に輝いてる。

「 ………………綺麗」

1番変わったのは顔かもしれない。

いや、汚れを落としただけだから変わったはおかしいのかな。

深すぎない顔の掘りにツンと上を向いてる上品な鼻。真っ白でシミひとつない肌。

『ふふ、素直な子供は可愛のぅ！！』

そして瞳から溢れんばかりに輝いてる金色の瞳。

黙ってればどこかのお姫様って言われても信じちゃうくらい清い雰囲気を纏った美貌だ。

｢…………Aって貴族だったりするの？｣

『貴族？？ただの一般人だよ？……ァ、でも私悪魔の実の能力者だわ』

目の前で手のひらサイズの小さなカラスになったA。

「カラス？……あ、そうだ！今日は図書館行かなきゃなんだ」

『図書館？』

「うん、来る時見たでしょ？あの大っきい木のこと」

本が好きなのかな？

楽しげに輝いている瞳を見てそう思った。

「一緒にいk……」

『行く！行く！！ロビン最高！！大好き！無理！！可愛い過ぎか！！よっ、現代のティンカーベル！！』

何言ってるのか良く分かんないし、どこから声を出してるのか不思議だけど……喜んでくれたみたいで私も心がポカポカするみたいに嬉しくなった。