真面目モード（激レア） ページ22
・
『 私は正義=平和を守るだと思ってるけど、平和を壊す=悪だとは思ってないんだよね』
「 なんでだで？」
『 そりゃさぁ、私の平和を崩した人のことはもちろん嫌いだし酷いと憎んだりするかも知んないけど、そいつがなんで私の平和を壊したのか理由を知らないから……って分かんなそうな顔してるなあ〜、ふふ 』
でっかいわしゃわしゃの顔におっきく分からん！！って書いてあるわ。うける。
『 在り来りかもしんないけど、私が行使する正義は知らない誰かから見たら悪かもしれないってことを常に考えて行動しなくちゃねってこと』
「 ……だがのー、常に他人の視点で考えてたら自分の正義が揺らぐもんだで 」
『 ……う〜ん、私は自分の正義を貫くためなら誰かの悪になることも躊躇わないってことが言いたかったの 』
なるほどだでって自分の髭をわしゃわしゃしながら頷くサウロ。
『………何に悩んでるかは知らないけどサウロの中にある正義が揺らがない様な選択をすればいいと、私は思うよ？』
「 ……………A」
『 な、なに？』
え、ここってサウロがお礼言っていい感じに終わる場面じゃないの？
「 ……素は真剣なやつなんだー！！デレシシシ！！」
『 ちょっと待て、素“は゛って何？？それじゃいつもふざけてるみたいじゃん？？？』
「ん？違うのかだで？」
『 え、違ぅ………………………………わないかも』
SAN値が上がりすぎて死にそう。
「…………知らない誰かから見たら悪かもしれない、ね 」
SAN値爆発中のAとサウロの会話を聞いていた誰かは大きく正義と書かれたマントを翻し、音も立てずその場から去っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：武藤で無糖 | 作成日時：2022年11月8日 14時
