今世 ページ10
美しく読みやすい手紙の字。
手紙の最後は不自然な雫の跡が着いており美しい書体が歪んでいた。
『 私は
私は頭の中に新しき形の愛を書き留めた。
『 貴方達からの《不変の愛》……琴真似美花からの《 家族愛》……ありがとう。私はまたひとつ愛について学ぶことが出来た』
_________
______
___
_
『
「ッはい!私の主様!……愛じょ、ぉ、天女様あぁぁ!!」
幼かった私のペットは1000年の間に成長したみたい。
『大きくなって……ずっと私の言い付けを守って偉かったね
ちょっと前まで猫耳が出たりしっぽが出たりと不自然な人化だったのに、今私に抱きついて泣いている様は人間そのものだ。
『………落ち着いたかな?』
「も、申し訳ありませんでした!!!」
ガン泣きしたことが恥ずかしいのか顔を真っ赤にさせて土下座する李。
『 ふふ、相変わらず腰が低いんだねぇ。私が寝ていた1000年の間何があったか聞かせてくれる李?』
私が眠ったあと李は琴真似一族と協力関係を築いたらしい。
驚くのはこの協力関係を持ちかけたのは李からだという。
良いにも悪いにも私とそれ以外に分けてしまう李からは想像できない選択だなあと、膝の上にくるまっている李を撫でる。
ゴロゴロと気持ちよさそうだ。
『 あ、A様。一応気にされていると思うので伝えておきますね。現在のアイツは死後遺骸が呪物となったようで20本の指が特級呪物として扱われているようです……にひひッ、いい気味』
ちなみに李の言うアイツとは人間のくせして化け物みたいに強かったおっきいクソガキのことである。
364人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
武藤で無糖(プロフ) - みくさん» ヒョエーーー!そう思って頂けて嬉しい限りです。コメント凄いモチベになります!ありがとうございます߹ᯅ߹ (2022年11月8日 14時) (レス) @page28 id: 6b6a37760c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ヤバい...物語の進み方が好きすぎる...設定が好き....面白すぎます!夢主ちゃんのこういう感じ、めっちゃ好きです!! (2022年11月7日 20時) (レス) @page7 id: c22457a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:武藤で無糖 | 作成日時:2022年10月23日 15時