前世 壱愛 ページ3
月明かりに照らされ桃色の瞳が妖しく揺れる。
「あ、あ、、あんた!なにをしてるんだい!!!」
『 こいつは酷いやつなんだよ?それに▅▅は私を愛してるし私も愛に溢れる▅▅を愛さずにはいられない。だから愛を邪魔するこれはこの世にいらない……でしょ?』
▅▅との蜜月な夜に浮かれていたこれの頭をポイッと捨てる。
「あ、たしのため、って……ことかい?」
『 うん、まあそうなのかも?』
「 ッ…………そうかい、そうなのかい…………ありがとぉねA。さあこっちに来んさい」
縁側に座り自分の膝をポンポンとしながら私を呼ぶ彼女。
『えへへ』
「 なあ、A愛ってなんやろなあ」
今夜はいつもより月が綺麗だなあ。
『 私も最近ソレが愛だったてことに気づいたばっかりだからよく分かんないや……強いて言うならどんなに酷いことをしても、どんなに醜くても、例え世間が批判するような事でも、それの裏に愛が存在するなら肯定すべきことだと私は思ってるよ……なんか難しいこと言ったかも……んふふ』
「 そっかあ……Aアタシと一つ約束しよ」
膝枕と▅▅の心地いい心音にうっすらと眠くなる
「今日みたいに当事者のアタシが知らないところで愛の邪魔をしちゃいけん」
『 …………わたし、めい、わくだった?』
「 アホっ!迷惑なわけない。こんな屑死んで当然や。それでもどんなに屑でも阿呆でも醜いやつでも殺しちゃあいけん」
『 で、でも!そいつが私に愛を教えてくれる人を傷つけたらどうすればいい? 』
「 そうやねぇ……あの屑は本当にアタシを愛してたんさ。ただその愛し方が一般的じゃなかったんよ 」
『 あい、しか、た…』
「 そう……だからAは色んな愛し方を学びぃ、当事者が了承した時のみその力を使うんよ?」
『 そっかあ、こいつなりの愛し方だったんだね……納得した……愛って深いなぁ』
「 なんよ!まだクソガキの癖してマセた事言って!……いいかい?忘れちゃいかん。″愛を学び、そこに愛がない時当事者に了承を取って力を使う″んよ」
目が覚めた時彼女は冷たくなっていた。
「約束ちゃんと守るから」
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武藤で無糖(プロフ) - みくさん» ヒョエーーー!そう思って頂けて嬉しい限りです。コメント凄いモチベになります!ありがとうございます߹ᯅ߹ (2022年11月8日 14時) (レス) @page28 id: 6b6a37760c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ヤバい...物語の進み方が好きすぎる...設定が好き....面白すぎます!夢主ちゃんのこういう感じ、めっちゃ好きです!! (2022年11月7日 20時) (レス) @page7 id: c22457a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武藤で無糖 | 作成日時:2022年10月23日 15時