5 必需品に目薬を加えた日 ページ6
｢おーい、Aー！朝から大注目だったね〜｣
『……っと、急に抱きついたら危ないって毎回言ってるよね、怒るよ？』
｢ あはは〜、そんなこと言って毎回抱き抱えてくれる癖に〜！それにそんな微笑み顔で言っても怖くないし〜、てかA滅多に怒んないじゃん！ ｣
『ははは〜、わたしは好きな子は虐めないで優しくする派だからね』
｢ おーい、A！入学初日から色々やらかしたな！！｣
前から突っ込んできた三奈を降ろして頭を撫でていると、後ろから凄い勢いで似たようなことを言いながら突っ込んで来る鋭ちゃん。
『 鋭ちゃんも急に抱きついて来ない』
肩に顔を乗せる形でバックハグをしてくる鋭ちゃん。
『 (顔が近い近い近いって！！…それにしても切島〜……顔が良いぃなぁぁ！』
ふぅと呆れたように息を吐きながら鋭ちゃんにデコピンした。
｢個性把握……テストォ！？｣
遅れてきた私たち3人は大声がした方に視線を向けた。
｢入学式は？ガイダンスは！？｣
｢ヒーローになるならそんな悠長な行事出来る時間ないよ。雄英は″自由″な校風が売り文句、そしてそれは″先生側″もまた然り｣
慌てているクラスメイトを横目に私はこれからくるあのシーンを心待ちにしていた。
｢……中学の頃からやってるだろ？個性禁止の体力テスト。爆豪中学の時ボール投げ何mだった？｣
｢ 67m｣
｢じゃあ、″個性″を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい、早よ｣
『(……っくる！くるぞー！！！皆のしゅー！！！)』
｢死ねえぇ！！！｣
『(死ねえぇ！！！)』
死ねえぇ！！！頂きましたァ！！！
なんて面白そうと騒ぐみんなの横で静かにヲタ萌え燃えしていたら相澤先生の低い声が聞こえた。
｢…………面白そうか……ヒーローになるための3年間、そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい？……よしトータル成績最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分としよう｣
｢はあああ！？｣
｢生徒の如何は先生の″自由″……ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ｣
バッキバキの目をかっぴらいて髪の毛を鬱陶しそうにあげる相澤先生。
『(ドライアイなんだよね？大丈夫？そんなにおめめかっぴらいて？……それにしても相澤ぁ！格好良過ぎるぞーーー！？)』
過去一萌え上がっている内心を隠すためか、それとも漏れ出ているからなのか私は無意識に口の微笑みを深めていた。
こちらを見つめる鋭い視線にも気づかずに……
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武藤で無糖(プロフ) - れなさん» 私も書いててお気に入りのところだったのでそう言って頂けて嬉しいです!!コメントありがとうございます(>_<)՞ ՞ (2022年11月14日 23時) (
レス) id: 6b6a37760c (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 峰田くんと息が合うところめっちゃ好きですｗ更新楽しみに待ってます！！ (2022年11月14日 15時) (レス) @page11 id: 6a070a0700 (このIDを非表示/違反報告)
武藤で無糖(プロフ) - 有害物質（塩・栞でもある）さん» ひぇーー‼コメントめちゃくちゃモチベになります‼感謝〜߹ᯅ߹ (2022年11月4日 12時) (レス) @page11 id: 4b0deb09e4 (このIDを非表示/違反報告)
有害物質（塩・栞でもある）(プロフ) - おもしっっろい！にやけながら見てます (2022年11月3日 0時) (レス) @page10 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：武藤で無糖 | 作成日時：2022年10月15日 22時
