裏切りの五人組 ページ2
「では、最初なので簡単なのからいきましょうか。じゃあ、まず五人組を作ってー」
金髪女はご機嫌のようだ。頭、大丈夫なのかな・・・。
どうでもいいことをあれこれ考えていると、川口愛梨が質問した。
「あ、あのう、もし五人組が作れなかったらどうなるんですか?」
作れない?あ、そうかうちのクラスは34人。4人あまっちゃうのか。
「それはねー、こうなる♪」金髪女は言いながら銃を撃つ。愛梨は、どさっと倒れこむ。
「さ、早く〜時間切れになっちゃうよ?残り時間は後2分だよ。」
制限時間あるんかい。はよ言え!どうしようどうしよう。えーと、「沙良こっち!」
井上紗菜たちが私を待っている。紗菜は本当に優しいな、さすが私の大親友。
すぐに駆け寄る。私、菅原奈緒、紗菜、宮崎夏帆、小西マリーのグループが出来上がる。
よかったぴったり5人だ。いつも一緒の5人組で仲良く生き残れるならそんなに悪くないな。
安心したのは、つかの間。すぐに争いが始まった。「ちょっと、美咲はこっち来るよね?」
「アンナ、こっちにきてよぉ・・・」「は、行くわけないでしょう?」
「あと10秒ー」金髪女は暢気なものだ。髪で遊んでいる。すっごくいらいらするんだけど。
「早く!」「あんたのせいで・・・」ついに5人組のことを忘れて言い争いをはじめた。
「はい、そこまでー。」金髪女が死刑宣告を告げる。
「保木ユズキ、甲斐アンナ、二村真央、沖颯太あなたたちはごみに認定されました。今後の活躍は期待できないので排除させて頂きます。」
すぐ後に銃声が鳴り響く。本当、気が狂いそうだ。10秒前は4人とも生きていた。それなのに立った一瞬で・・・。
「ホント、人間のふりをしたごみは厄介だねー。駆除も大変ったりゃありゃしない。仮人間の皆、友達の裏の顔とかどうだった?友達は選んだほうがいいね。自分とつり合うくらいの人にしなくちゃ。」
あんたに何がわかるの。なにが友達は選ぼうだ。こんなことさせて殺したのはあんたなのに。
こいつ、やっぱり狂ってるよ。最低。
「さて、次のゲームにいこっか」
私たちに休みはないんだ、へー。人間になるまで人間扱いしてもらえないってことか。
人間ごみ箱からメッセージ
人間候補30人
ごみ4人
備考特になし
「へー、今回はこうなったのか。あの子が動かないなんて珍しい。貴重なデータだね。今度こそ真の人間が表れてくれるといいんだけどなあ。ほんと、人間の大半腐ってる。結局だめなんだよね。」
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サティ - 狂った感じ大好きです。 (2020年7月14日 20時) (レス) id: 38a4bf4518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リツ | 作成日時:2020年7月13日 20時