青春真っ最中 ページ1
やあやあ、これを読んでいる読者のみなさん。はじめまして、ですよね？話が進まないので自己紹介させていただきます。
私は私立藤原高校１年９組出席番号５番大久保沙良と申します。ごく一般的な女子中学生です。
学力は・・・まぁ聞かないでください。おっと、話が長くなってしまいました。無駄話はここらでおしまい。とりあえず私の日常を見て下さい。
キンコーンカーンコーン終わりのチャイムとともに川野桂が立ち上がる。本当、騒がしい奴だ。私は思わずため息をしてしまう。
だが先生甘くない。桂が立った瞬間チョークを構える。桂はビビッて椅子にふにゃふにゃと座っていく。さすが徳丸先生だ。
「こら川野、先生言ったよな？今日１年９組は体育館で大掃除だ。ぜったいに帰るなよ。ほんと問題児だなお前。どうせ先生が話してる時スマホいじってたんだろ」
桂は分かりやすく、びくりと反応する。またやったのか、こいつ。いつか先生のチョークスラッシュでスマホかち割られるぞ。
桂のバカさには頭痛がする。こんなのと幼馴染とか世も末だ。それにしても９組だけ掃除とは、ついてないなぁ。
「川野のせいで長引いたが以上！掃除きちんとしろよ。特に男子」
「起立、礼、着席」みんなの椅子の音が響く。
私は体育館にまっすぐ進む。と、ここまでが私の青春らしい青春だ。今となれば素晴らしすぎる。
さぁ、そろそろ現実と向き合おう。突然金髪の女がやってきて意味のわからないことを言い始めた。
「今から軽く説明しまーす。２度は言わないからよーく聞くように。えー、これから社会のごみになる諸君、今の日本はごみを養う余裕はございません。なので限られた優秀な本当の人間を選び抜き、残ったごみどもを駆逐しまーす。」
は？どーゆーこと
「早速今から選別をしたいと思いまーす。」
後ろから声が響く。「ふざけないでください。警察に通報しますよ！私たちをごみ呼ばわりしないで！」
さけんだのは西村真央だった。いつも気の弱い彼女が主張するなんて珍しい。
金髪女は「あーもーうるさいな〜。ごみは黙っててよ。」と言って銃で彼女撃った。
撃った？え？その瞬間真央は倒れた。死んじゃったの？撃たれて、死んだ？理解が追い付かない。
体育館は悲鳴で満ちた。金髪女は顔をしかめる。「うっさいなー。次、反抗したりうるさくしたら撃つよ？」
金髪女はとても面白いというように笑い続ける。その笑顔は狂気に満ちている。まるで悪魔のようだ。
「ゴミの駆逐開始だよ」
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サティ - 狂った感じ大好きです。 (2020年7月14日 20時) (
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作者名：リツ | 作成日時：2020年7月13日 20時
