記憶と過去と兄。第52話 ページ22
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気づいたら兄の胸の中にいた
ｷﾞｭｩと強く抱きしめるので苦しい…
懐かしさのあまり零れそうな涙を我慢し兄に言う
『苦しいよ』
そう言うと
tn「……す…すまん」
謝りながら離れる
まだいたいと思ったのは何故だろうか
『じゃ……ぁね』
消え入りそうな声で言う
tn「なぁ、また会ってくれへん？」
突然、兄が言う
『…へ？』
あまりにも突然過ぎて変な声がでてしまった
tn「今、俺の傍に居てくれへんのなら…また会って幹部になってくれへん？」
幹部
……嫌
やだよ
『幹部……には…ならない』
絶対に嫌。
tn「なんでや？」
勇気を振り絞る
『言ったでしょ？俺は…お前らとは違う【悪者】っていう肩書きがある。だから…ならない』
tn「Aは…悪者ちゃう！正義としてやったんやろ…？」
悲しい深紅の瞳を揺るがせて。
『そうだとしても…俺は人殺しなんだ。殺し屋なんだよ……！！やめて………【悪者】の肩書きがある限りずっと…永遠に【悪者】なんだよ…！』
ﾊｧｯ…と息切れなど気にせず言う
『幹部になって…また責められなきゃいけないの……？人殺しだって最低だって…あの軍に……俺の居場所はないんだよ！』
嫌だと思っても真実なのだから受けとめなきゃいけない
tn「誰が悪者って決めたん？責めてるのは……自分自身を傷つけてるのは自分なんじゃないの？」
兄の言葉にﾄﾞｸﾝ．と心臓がなる
自分自身を傷つけてるのは……自分…？
色々な事に頭をフル回転させて考えていると
tn「殺し屋って確かに人殺しだけど……Aは…好きでやっていないんやろ！？Aにはちゃんと優しさあるから……自分を傷つけないで…」
なんて兄が言う
『なんで……独りにしてくれないの…』
何度もしつこく言う兄が不思議でしかなかった
『人殺しだよ……？』
と問いかけると
tn「そんなん関係あらへん。俺の弟やもん」
自慢げに言う兄が子どもっぽく見えた
…こういう所か
兄の人望が厚いのも人との関係が上手くいくのも
全部……性格がいい…才能があるから。
嫉妬、憎い、ウザイ、狡い。
色々な感情が混じって複雑な気持ちになる
でもやっぱり
リスカも殺すことも
全部…異常なんだ……
分かってた…分かってたよ……！！
でも無理に決まってる…
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苺蜜のお茶屋(プロフ) - 星空さん» ありがとうございます！Knさんにしようかと思います！2つも提案して下さり嬉しいです！ (2020年12月6日 12時) (
レス) id: 5e625306a1 (このIDを非表示/違反報告)
星空 - 2度もコメントすみません！御相談の件shoさんやknさんとかどうでしょうか？ (2020年12月5日 18時) (レス) id: e1055a4c52 (このIDを非表示/違反報告)
苺蜜のお茶屋(プロフ) - 星空さん» 神作だなんて照れちゃいま(ごめんなさい、キモかったですね。ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2020年12月1日 15時) (レス) id: 5e625306a1 (このIDを非表示/違反報告)
星空 - とても面白くて個人的に1番好きな神作です！更新頑張ってください！ (2020年11月30日 19時) (レス) id: e1055a4c52 (このIDを非表示/違反報告)
苺蜜のお茶屋(プロフ) - (´ー｀*)ｳﾝｳﾝさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年11月24日 19時) (レス) id: 5e625306a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺蜜のお茶屋 | 作成日時：2020年8月1日 16時
