2-3 警戒50％ ページ30
みんなへ
私はみんなに隠してる事があります。
でもそれはまだみんなに言えません。
扉を開けるのに協力出来なかったのも隠してることに関係していたからです。ごめんね。
隠してて仲間として本当に大丈夫なのか考えてました。しばらくしたらみんなに話しに会いに行くから。さようなら。
Aより
「これAが書いたの？」
「うん。朝起きたら机の上に置いてあったんだ」
「ふーん、そう。クラピカとレオリオには？」
「もう見せたよ。二人とも驚いてた」
「そりゃあそうだろうな」
◫ + ◫ + ◫ = ??
手紙を置いて私はククルーマウンテンを旅立った。これからまず何をしよう。リンダに会いに行こうか、情報をもっと聞きたい。でもまずは修行だな。館を出そう。
『
えーっと。一階建て。大きい二部屋だけ。片方は青くて冷たい照明。片方はオレンジのあたたかい照明。あとは適当に家具を置こう。
今回は2ヶ月くらい滞在しよう。出るまで念能力の強化訓練を続ける。新しい色開発と身体能力の向上。頑張ろう！
ゴンとキルアは天空闘技場へ向かい、レオリオは自分の夢の為に故郷へ、クラピカは雇い主を探しに、Aは館の中に。それぞれが自分の道を歩き始めていた。
四人は再びヨークシンシティで会い、そこでAもたまたま出会うことになるがまだ知る由もない。
「何だコレ」
「何って家じゃないの？」
「それは見りゃ分かんだよ。何でこんな場所に家があんのかって事だ」
「んーでも私、山の中に家があるのは不思議じゃないと思うけどなー」
「そういえば……」
Aがいる館の前に二人の影があった。その男女は館を見て話している。刀を持った男とメガネをかけた女だ。その二人がしばらく館の前にいると扉が開く。
『久しぶりの外だ〜！……ん？』
「あ、こんにちは」
扉を開けた当人は違和感を覚えた。
ここ山の中だよね。まず館見えてんの？師匠は他人には許可しないと見えないって言ってなかった？で、誰？様子を見るになんか私が出るの待ってた感じだよね。そしてなんか見たことがある気がする。
取っ手に手をかけたまま考えること10秒。
素早く扉を閉める。そして再びまた扉が開く。
『私に何か用ですか……？』
「いや俺たちはたまたまこの辺通っただけだ。ただお前には聞きたいことがある」
扉をいつでも閉められるように準備し警戒しているAに刀の男は言った。
「この館はお前の念能力か？」
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作者名：ザクロ | 作成日時：2022年3月31日 11時
