1-15 今やるべきこと ページ26
合格したゴン以外の受験者達は簡単な講習を受けていた。クラピカの隣に座ったA。さっきレオリオ、クラピカと一緒にキルアの不合格のことについて話しに行った。Aはまだキルアの事で頭がいっぱいだった。
突然後ろのドアが開く。
「キルアに謝れ」
≡ ≡ ≡ ≡ ≡
「ではここにいる8名を新しくハンターとして認定とする」
私は念願のハンター試験合格を果たした。ただまだ私のやることは終わっていない。まずキルアを連れ戻す！
たった今ゴンはイルミに話しかけていた。
「本当に連れ戻す気？やめた方がいいと思うよ」
「誰がやめるもんか！キルアは俺の友達だ。絶対に連れ戻す」
「後ろの三人も同じかい？」
「当然だ！」
『もちろん』
こうして私達の目的地はキルアの自宅、ククルーマウンテンになった。
「なにかな、まだ聞きたいことでも？」
ゴン達に先に言ってと伝えたAはその場に残った。ゆっくりとイルミに近づき目の前で止まる。
『いいえ、ヒソカに用があるだけ』
「居たの気づいてたんだ」
Aが近くの柱へと目をやると彼は出てきた。
「なんだい？ボクに用って♧」
『今度会う時に話があるの。その時にあなたが隠している事話して。その代わりにあなたが知りたい事話してあげる』
「今じゃなくていいのかい？もう会えないかもよ♡」
『いいえ、絶対にまた会うはず。そんな気がするの。じゃあまた』
Aはそう断言して別れを言い、皆の元へ走った。
「ゴンといい彼女といい、ヒソカが見守りたいって気持ちがよく分かるよ」
「二人はボクの獲物だ♤手出ししたらタダじゃおかないよ♢」
「分かってるよ。短い付き合いだがヒソカの好みは把握した」
・・・・✈︎
「まずいな。これでは飛行船の時間に間に合わない」
「……それじゃあ」
「おいゴン、空港までどれくらいあると思ってんだよ」
「俺一分でも一秒でも早くキルアを連れ戻したいんだ」
「ったくしょうがねえな」
『ふふ、ほーんとに』
「こうして走っているとハンター試験を思い出すな」
「そうそう！こんなのハンター試験に比べたら屁でもないよ」
「そうだな、違いねえ」
「よーし空港まで競走だ！よーいドン！」
車から降り、走って空港へ行くゴン達一同。パドキア共和国へ向かいククルーマウンテンを目指す。Aの冒険はまだまだ始まったばかりだった。
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作者名：ザクロ | 作成日時：2022年3月31日 11時
