1-11 追われながら追う ページ22
第三次試験
通過人数25名。
四次試験説明開始。
なるほど狙われながら自分の獲物も狙うってことね。そして私の番号は、
198番か……誰だろう。確認しようとしたときにはもうみんなプレートを閉まっていた。
ああ、そうだよねー。残念。
『もし、私のターゲットが二人でも私は容赦しないから』
船の中で二時間の自由時間。Aはクラピカ、レオリオと一緒にいた。
「え゛！まさか……」
「当然だ。私も同じ立場ならそう言う」
「え゛……え！ターゲットは俺なのか？！」
「もしもの話だ。安心しろ、私のターゲットは二人じゃない」
『私も二人じゃないよ』
Aがそう言うとクラピカは向こうへ歩き始めた。そんなクラピカに聞こえるようにレオリオは声を出した。
「俺のターゲットもお前じゃないぞー！……もちろんお前でもないからな」
『だと思ってた』
𓆝 𓆟 𓆜 𓆞
「皆さんお待たせしました。ゼビル島に到着でーす！それでは第三次試験のクリアタイムが早い人から順に下船していただきまーす」
『じゃあ皆、また後で』
「うん、A頑張ってね！」
さてと。どうせみんな隠れててすぐ見つかんないんだろうし、気ままに散歩でもするか。
体内時間1時間、実質30分経過。その間何も起きなかった。Aはもう諦めて画材になりそうな素材を探していた。
『自分から動くのが良いのは分かってるのだけど、みんな隠れるのが上手で……はあ』
わかってますよ！師匠！円は使えます。実は歩きながらほとんどの人の位置は把握しました。こういう時師匠なら自分から行きますよね。頑張ってきますよ師匠！！
やる気を取り戻したAは走り出す。その途端、彼女の頭上を何かが横切った。直ぐに方向を変え”それ”をキャッチした。
『プレートだ！えっと197番……か』
あと一番違いなのに！……でもこんな楽に取れたら苦労しないよね。よし、これからだ。
再び走り出した。その頃ハンゾーはAのターゲットである198番のプレートをキャッチしていた。
そしてその二人は偶然鉢合わせた。
『待って待って待って！なんで逃げるの？！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ザクロ | 作成日時：2022年3月31日 11時
