【H×H】目的は恋じゃない！ (ページ20)

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1-9 私の念能力ページ20

念能力：〈今日の運勢(ﾗｯｷｰｶﾗｰ)〉

(具現化系)
ペンキとハケを念で生みだす。ペンキの色はランダムで、色によって効果は違う。出る確率が多いのは赤青黄の三原色。そのときの気分で新しい色が出来る可能性もある。

✎𓂃𓈒𓂂𓏸??

『よかった、黄色……！』

Aはほっとする。黄色ペンキは塗った部分の修復力を高める。治療系は黄色しかなく、ポンズとポックルを助けるにはこの色を出すしかなかった。

ペンキを傷口に塗り終わり、部屋から出るとソファにヒソカが寄りかかり座っていた。自分は向かい側のソファに寝転がる。ちらりと見ればヒソカも怪我をしていた。

誰が目の前で治療なんかしてやるか。

『はあ〜〜〜』

「聞いてもいいかい？」

『何』

念能力を同時発動出来ることは知っていたが疲れるので進んでやろうとは今まで思っていなかった。そして疲れているから話しかけるなオーラを出したつもりだったがヒソカには効かなかったらしい。

「何故、強いハンターを探しているのか♤」

『いい？私はあなたを信用したからこの館に入れた訳じゃない。正直あなたみたいな人、嫌いだから』

「そいつに聞きたいことがある♢……もしくは戦いたい♧といったところかな？」

『はあ……まあそれしか無いわよね。当たりよ』

ニヤリとした笑みで視線を向けてくるヒソカ。元々人と目を合わせるのは少し苦手だったA。両者の視線は全く合わなかった。

静かな空気が流れていた。
ところがそれをAが断ち切る。

Aは前の机をバンッと思い切り叩いて立ち上がった。そしてこう言う。

『私達、どこかで会ったことある』

「ボクのこと口説こうとしてる？それなら、」

『違う』

前にもこんな事があった。キルアと会った時だ。いや実を言えばゴンだって、クラピカもレオリオだって会ったことがある気がした。なんで？

今回の記憶は前より鮮明だった。暗い廃墟のような場所。何人か人がいる。そしてヒソカは窓辺に座っていた。

でも私はこんな場所行ったことがない。じゃあこの記憶は？ヒソカの記憶？過去、もしくは未来の？わからない。

そしてもう一つ。こっちの記憶はさらに鮮明だった。

＿さっさと腕見せて＿＿

＿＿キミの念糸縫合が＿＿かも♡＿＿

ピンク髪の女の子。名前は分からないがヒソカと共にいることは分かった。念能力を使っている。”念糸縫合”と記憶の中のヒソカは言った。

しばらく考えていた。