みみっちい爆豪くん ページ17
私は集中すると、周りが見えなくなる。
それはいい意味でも、悪い意味でも
...悪い意味でも。
だから、今私が置かれている状況に
全く気づいてなかったのだ。
BooM！
「無視してんじゃねぇぞ、青髪女ぁ！」
『ぎゃあぁあ！...って、
爆豪くん！？』
爆発音に驚いて周りを見ると、目の前に
手に火花が散っている爆豪くんが座っていた。
「何回も話しかけていたのに無視するとは
いい度胸してんじゃねぇか...あぁ？」
いつも怒っている印象があるけど
何かいつもより大分怖くなってるなぁ...。
『ごめんごめん、気付かなかった...。
絵を描くといつもよりも集中しちゃうんだよね』
「だとしても普通聞こえんだろうが！
耳にカスでも詰まってんのかカス野郎！」
『言葉汚っ、ここ食堂だよ？』
爆豪くんが舌打ちをした瞬間
大食堂に警報が盛大に鳴り響いた。
それに反応して、みんな食べるのを止め
非常口に走り出した。
『...これって警報だよね？
私達も避難した方がいいんじゃあ...』
「...マスコミが来ているだけだろ。
どうでもいい」
しかめっ面で見ている方向を見ると、
校庭にマスコミの人達が大量に来ていた。
...校門から堂々と侵入してないか？
こんな時個性が使えたらなぁ...。
制服だから目を出せない！
『へぇ...今朝の人達入ってきたんだねぇ。
雄英バリアー破って来たのかな？』
「何だそのクソみてぇなネーミングセンス」
『マスコミの人達が言ってた！』
にしても、どうやって破ったんだろ？
トップクラスのヒーローの卵が通うような学校の
守りがそんなにやわでは無いと思うけど...
...私が考えるような事じゃないか！
とにかく、大事じゃなくて良かった！
『マスコミなら問題無いかぁ...。
よし、絵の続きしよう！』
「おい待てクソ野郎、
俺の話が終わってねぇぞ！！」
...そうか。
何か用事があったから話しかけていたんだよね。
あと、
『私はクソ野郎じゃないよ、鳥目A！
...で、話って？』
「個性把握テストではてめぇに負けたが、
次は絶対に負けねぇからな！！
俺が完膚なきまでの1位になる！！」
...え、待って
『話ってそれ...？』
怒鳴ってる割に内容薄いし
まぁまぁ前の事をめちゃくちゃ根に持ってる...。
その事わざわざ言うために何回も話しかけたの？
『みみっちい...』と呟いた瞬間
ヴィランよりヤバい顔をした爆豪くんとの
地獄の鬼ごっこがスタートしたのであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハム太郎(プロフ) - いまづきさんへ コメントありがとうございます！有り難きお言葉...感謝感激です！亀更新で申し訳ありませんが、これからも見て下さると嬉しいです！ (2018年11月20日 23時) (
レス) id: 35d18d2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く再新待ってます！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハム太郎 | 作成日時：2018年7月13日 0時
