名前は間違えることなかれ ページ15
『ふぅ...間に合ったぁ...奇跡だ...』
なんと始業時間1分前に席につけた。
間に合わないと思っていたが...奇跡だ。
そしてHRが始まり、昨日の対人戦闘訓練の講評後
相澤先生から何か話があるようだった。
「急で悪いが、今日は君らに...」
まさか...まさかと思うけど
また臨時テスト...！？
「学級委員長を決めてもらう」
「『「学校っぽいの来たー」』」
みんなの心が一致した瞬間だった。
「委員長やりたい奴は...」
そう先生が切り出した瞬間、
みんなが一斉に手を挙げた。
それはもう収拾がつかなくなるくらいに。
ヒーロー科では集団を導くっていう
トップヒーローの素地を鍛えられる役、
だからみんなやりたがっているのだろう。
...私は、このクラスであまり目立ちたくはない。
平々凡々、じゃヒーローにはなれないだろうけど
やっぱり秘密がバレる可能性があるなら
委員長だなんて目立つような事はしたくない。
周りにつられて挙げようとしていた手を
そっと机の中にしまうと、
飯橋くんがみんなに話し出した。
「多を牽引する責任重大な仕事だぞ。
やりたい者がやれるものでは無いだろう。
周囲からの信頼があってこそ務まる政務！
民主主義に則り、みんなで真のリーダーを
決めるというなら
これは投票で決めるべき議案！」
...確かにまともな事言ってるし納得いくけど
その割に
「『「腕そびえ立ってるじゃねぇか！！」』」
結局、私しか手を挙げなかった人は居なかった。
その後相澤先生を説得し、
投票形式で行われる事になった。
誰に投票しようかなー...委員長にふさわしい人。
...誰もが避けたがるメディアのインタビューを
ちゃんと真面目に答えていた
飯藤くんに入れよっかな！
投票結果は...
緑谷くん3票、百ちゃん2票で
他が0と1だった。
...でもおかしい。
「0票...分かっていた事だが...」
何で飯金くんが落ち込んでるの！？
0票は有り得ない...だって私が入れたもん！
「飯田自分に入れなかったのかよ...」
「お前何がしたいんだ？」
「ちなみに、名簿に無い名前に入れた奴がいるが
それは無効票にしたからな」
...あ、もしかして...
ーーーーーーーーーーーーーー
「はっ！
そうだな、急ごう！というか鳥目くん、
今俺の名前間違えなかったか！？」
ーーーーーーーーーーーーーー
名前間違えちゃって
無効票になったとか...？
「にしても...0票...」
ガチ凹みしてる...
私は入れたよ！
けど、何かごめんなさい！飯畑くん！
私の趣味はというと→←山越えの登校、迫る時間、押し寄せるメディア
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ハム太郎(プロフ) - いまづきさんへ コメントありがとうございます！有り難きお言葉...感謝感激です！亀更新で申し訳ありませんが、これからも見て下さると嬉しいです！ (2018年11月20日 23時) (
レス) id: 35d18d2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く再新待ってます！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハム太郎 | 作成日時：2018年7月13日 0時
